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「これでも、実は簡単になったんだぞ。どこぞの理科の先生が、Webページで、このジュズダマの剥き方を公開してくれたからさ。それまで、キッチン鋏でやったり、色々やったけれど、なかなか上手く行かなかったんだ」
そう言いながら、先輩も一緒にジュズダマ作業。
段階毎にまとめてやったり、色々試行錯誤しながら。
ちょっとペースが遅めの亜里砂さんのを手伝ったりもして、何とか全員無事に終わった。
「手がちょっと痛いのだ」
亜里砂さんだけでは無い。
彩香さんも、手をぶらぶらさせている。
「それでは、女工哀史セットを回収」
先輩が道具と完成したジュズダマを回収して、キッチンに消える。
そして今度持ってきたのは、夏の合宿の時に使ったオイスターナイフと、五寸釘と、タオル。
それと、何かの入ったカゴ。
カゴの中はクルミ。
外で干しているものと同じだけれど、よく見ると殻に割れ目が入っている。
「外にあるクルミを、フライパンで煎ったものだ。そうすると割れ目ができるので、そこからこじ開ける。そんな訳で、各自挑戦!」
今度は、皆で1つの新聞紙の周りに集まって作業だ。
「まず、オイスターナイフなりドライバーなりで、こうやってクルミを割る。タオルの上に載せてやるとやりやすいかな。
割ったら、この五寸釘で、この白い部分の足みたいな部分から、はがしてやる。この白い部分が、生のクルミだ。
そんな訳で、これはさっきよりは楽。さあ、開始!」
僕もマイナスドライバーで参戦だ。
僕と川俣先輩がマイナスドライバーなのは、きっとオイスターナイフが足りなかったのだろう。
それでも、言われた通りやれば簡単に割れるし、中の部分も取れる。
ジュズダマと比べると、実も大きいし、やりやすい。
そんな訳で、持ってきたクルミは、割と簡単に処理完了。
「やっぱり人海戦術を使うと早くていいな。それでは、あと30分でお昼の時間だ。採取材料も使って先生が調理中だから、ちょっと待っていてくれ」
先輩は、剥いたくるみを持って消えていった。
ちなみに、時計は11時半だ。
「何が出来るのかな」
「とりあえず来年は、ジュズダマは程々程度にしておくのです」
片付けながら、昼食を待つ。
◇◇◇
「出来たぞ」
川俣先輩が呼びに来たので、キッチン兼食堂へ。
なにやら色々と並んでいる。
メインは茶色いパスタのようだ。