テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
アテンション!
この話には、幼児退行、ホラー?等含まれています。それでも良い方は、お進みください。自衛よろしくお願いします。
※この物語は、「Dream Core」(ドリームコア)がモチーフとなっています。
夏ももう今日で終わりだというのに、嫌なほどの暑さは消えてくれない。
明日から始業式だというのに、塾には行かなければならなかった。
塾の帰り、昼下がりの電車に揺られ、僕はそんなことを思った。
いつからだろうか。こんなにも勉強に時間を割き、遊んでる暇もないような、目まぐるしい日常を送り始めたのは。
中学に入った頃だったか。もう一度、小学生の「あの夏」に戻りたい。
忘れられない、忘れたくない、「あの約そく」を−−。
…眠くなってきた。英語の単語帳を開いて、眠気覚ましにでもしようと思ったが、まるで頭に入らない。
僕は期待を背負っていると言うのに。母の言葉が頭にちらつく。
「私は貴方に期待してるわよ!頑張って、いい大学に進学してね。」
応援だと思いたいその言葉も、一種の束縛として取ってしまう僕は、きっと親不孝な息子だろう。
ああ、もう良いや、寝てしまおう。少し疲れた。アナウンスを聞き逃さなければ、きっと寝過ごすこともないだろう。そうして僕は、深い眠りに付いた。(嗚呼、小学生の時、もっと遊んでればなぁ…)そんなことを、考えながら。
💭💤🌈🫧🐟🚃💭
『ツギハァじゆうにっき〜じゆうにっきデェスゥゥ???けにちせすせひせちひてひせ45654453ぬみぬにみ????』
そんなノイズ混じりのおかしなアナウンスで、目を覚ました。そして同時に、白くなっていた景色に目が慣れてきた頃、
信じられないものをみた。ここはさっきまで乗っていた電車ではない。電車は、浸水してもなお、走っている。
電車は、金魚が無数に泳いでいてもなお、走っている。
電車は、シャボン玉が浮いていて、外に飛んでいく気配がなくとも、走っている。
電車は、虹がかかったピンク色の空が、どんなに変わらなくてもなお、走っている感覚がある。
懐かしいと感じるのに、何もかもおかしい。
「ここ、何処だ…?」
気持ちがほんの少し落ち着き、そんなことを発した。
「じゆうにっき…?そんな地名存在しない!なんなんだ此処!?」
「…パニックになってもしょうがないよな…一旦整理しよう」
僕はたしかに、電車に乗った。そして最寄り駅に着くまで、少し寝ようと、寝た。目が覚めたら、此処にいた。
…原因が分からない。どう言うことだ?そんなことを考えていると、
『じゆうにっき〜じゆうにっきデェスゥゥせにみぜけしにつにみすちに???』とアナウンスが入り、電車か止まった。「あ、ワンチャン、此処で降りれば!!」そう思ったのも束の間だった。
「−−−この電車、ドアがない?」そう、ドアがないのだ。何処を探しても。でも窓を割ろうとしても、脳が何故か拒んでしまう。「こんなにきれいなのに、わっちゃうの?」と。そうしていたら。また電車が動きだした。
もうどうしようもなくなり、席に座って水面を眺める。こんなに動いているのに関わらず、
水面は凪のように、静かで、透き通っていた。『おにいさん、なにしてるのォォ?』急に話しかけられてビックリした。
小学3年生ぐらいの子供だろうか。なんでこんな場所に?いや、全てがおかしい電車なのだから、別にいいか、と考えることを僕は放棄した。『おにいさん、つかれてるゥ?』え、なんだこのk
『つかれてるならァしゃぼんだまをォわってェあそぼうよォ』
「き、君は何してるの?」『はやくわってェ!あそぼォ?』
「割ったら楽になれるよ?」
「っえ?」突然、隣に座っていた子が、流暢に喋ってきた。
「楽になれる」そんな甘い言葉に惑わされるような僕じゃないのに。目の前に浮いているシャボン玉が、とても魅力的に見えてしまった。
「…じゃあ割るよ。そんなに言うなら。」
『えッ?やったァァ!』
唾を飲み込む。きっと何も起きない。大丈夫。
そう意気込んで、目の前にあったシャボン玉を割った。−−−その前に、英単語帳を真剣に見つめる誰かの姿が見えたのは、気のせいだろうか。
シャボン王は、パチン!と音を立てて割れた。
その後、違和感を覚えるのは、そう遠くなかった。
「えっ?」読めない。読めないのだ。英語が。
「なんで?なんで英語が読めないの!?」
『ふふッ!あはははは!!』隣の子供に目を向ける。さっきの子供とは違う。別の子供だった。
『このしゃぼんだまはねェみんなのきおくをォとじこめるのォわったひとはァわったしゃぼんだまのなかのきおくとおんなじことわすれちゃう!それでわれたしゃぼんだまはきんぎょさんがたべてくれるのォ!』
なにがおかしかったのか、子供は、あははは!と大笑いした。また水面を見つめる。
なんだか顔がさっきより霞んで見えるのは、気のせいだろうか。
「…忘れる?」
頭がおかしくなったのは、自分かもしれない。…これで嫌な塾も、母親の期待も、忘れられる?そう思った途端に、なぜか心が弾んだ。そして、シャボン玉を割った。1つ、2つと。「あれ、?塾ってなんだ?」「お母さんが、なんか言ってたきがするな?なんだっけ?」(シャボン王をわるたび、心が軽くなっていく。いやなきもちが、なくなるうれしいたのしい。なんでここにきたのか、じぶんのなまえも、わすれちゃった。でも、ちっちゃいときに、あついひに、おともだちとなにかしたなんだけっけ??わかんない、きっとたいせつなことじゃないから、わすれちゃおぅ。)
パチン!と一番大きな音を立てて、シャボン玉が割れた。(ここちよい。みずきれいだな、きんぎょさんがいる。にじかかってる。しゃぼんだま、ういてる。たのしい!ずうっとあそべる!ずうっとなつやすみみたい!やったあ!)
「あ、だれかきた。いっしょに遊んでくれるかなァァ????」
そこにあったのは、かつて「夢島涼」だった「モノ」。ねばーらんど線は、ずうっとループする。彼らが記憶を無くし、また、子供に戻りたい。と思う、大人と子供の境界の上にたった、乗客が迷い込んでくるかぎり。さぁ『ツギハァ、なつのはじまりィ〜なつのはじまりデスゥゥ???ふときりみふあちふいてりしひやせね575547556ぬぶてむぬづにひすにひ??』
「フゥ、ツカレタァ、今日モオ友達ガフエタネェ、ウンテンシュサン♪」
「…ん、そうだね。シャショーさん。」
「明日ハ誰ガ来ルノカナァ?」
「たのしみだね。」
−終−
こんにちは。西瓜です。1話でした。どうだったでしょうか?
ねばおわはこんな話なのです。だいぶ心にクるタイプの話なのです。(それが良さでもあるのですが…)
それでも「面白い!」「こうゆー世界観好きかも?」と思ってくだっさった方がいたら、これからの2話3話も是非読んでください…。
あと、お話の中で補完できなかったことを、Q&A式で答えていきます。
Q.途中で来た子供は誰?
A.前、此処に迷い込んできた被害者です。可哀想…()
Q.そんな精神的に参ってたんか?
A.結構優等生してたので、精神的に疲れてたそう。そしてねばーらんど線には、過去の嫌なことを引き出すとか言うなんかく○みてぇな仕様があり、それでなんとなく此処にいたい。とか思わす感じですね〜(心理描写があんまりなくてすみません。)
最後に、私が描いた涼の立ち絵設定資料を貼って終わります。(2時間クオリティ&激下手)じゃあまた。
コメント
3件
文書の構成やキャラがめっちゃ好みです! 柔らかい雰囲気の裏に隠れる意味深さが闇が好きです!
気に入ってくださり良かったです!これからもよろしくお願いします♪
めっちゃ好きです…!!! かわいらしい雰囲気かと思ったら意味深だった…こういうの大好き 続きたのしみです〜!