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え、やばい、くそ気になる
続きが気になる( ˙࿁˙ )ᐝ その少女とは誰なんだろ?
気になる🤔
私たちは車から降りた
先程走っていた道を見ると、やはりあの球体が不自然のように存在している
その時、1人が
『なぜ、あんな所で止まっているの…』
という言葉を発した
なぜ今様なのだろうか
私の頭の中にその言葉が聞こえた
しかし、本当にそう思った人もいるだろう
もっとそう感じる時はあったのではないか
そう思うのも無理はない
しかし、恐怖を目の前で体感して、冷静な判断が出来るのだろうか
私には、私たちには到底も出来ないことである
そう、その声は想定すると、どこかえ消えてしまった
一瞬であったが、言わずもがな、全員が同じ考えをしたのには違いない
分岐道である小さな坂をおりてゆく
その坂もとても不安定で今にも横の川のようなものに落ちそうである
私自身、高所が苦手なため、体が動かなかった
しかし、そんな私を
黄色の彼が手を引いてくれた
…ふと、いつもの学校の様子が頭の中に流れた
この前あった体育祭
彼ら6人はリレーの各チームのアンカーだった
敵チームであると共に、大切な親友
いつもみんなで練習していた
良いところは褒め合い
悪い癖は注意しあい、教え合う
私も彼らの応援をしようと
声をかけたり、飲み物を作ったり
みんなの楽しんでいる姿を見て私もとても楽しかった
そして、本番のリレーの時
みんな、とっても全力で
粘って粘って…走って…応援して…
笑って、楽しんで…
…誰もが予想できないことが起きた…
6人が全員同じ時間でゴールしたのだ
会場中、様々な声が聞こえた
笑ったり、褒めたたえたり、感動したり
私も笑いながらすごいと言っていた…
そして彼らは私のところに来て
『俺ら頑張ったぞ』
そういって、嬉しそうにしていた
楽しい思い出ばかりだ
これが俗に言う走馬灯なのだろうか
あんなに元気な笑顔をしていた彼ら…
みんなの顔を見てみるとそんな面影はどこにも見当たらない…
『ふふっ』
私は何故か笑ってしまった
きっと壊れてしまったのだろう
…こんなことが起こるなら修学旅行になんて来たくなかった…
そうこう考えているうちに、坂をおりきった
その途端
船が動き出した
だんだん離れていってしまう
『どうしよう』
みな、そう言っている
私もそれについて考えようと船を見た
船をよく見ると折りたたみ式の架け橋のようなものが見える
荷台を下ろすためだろうか…
…これを下ろせば泳げない子も助かるかもしれない…
私は川に向かおうとした
しかしその時、何者かが私の体に入り
私の意識は薄れた
…早く、橋をかけないと…
その言葉とともに私は水のかなに飛び込んだ…
私は身長がとても小さいが今、この体は私より背が高く
腕が長いため、すぐに届きそうである
しかし、いつも短い髪の私からすると
この体の主である人は長い髪で前が見えにくい…
…しかし、ここまで来たからには頑張らないと…
私は精一杯泳いで船に手が届いた
手元にはレバーがある
引いてみると、見事と言わんとばかりの正解
橋がかかった
『みんな、早く乗って!』
私がそう言うと泳げない人を優先に船にかけていった
しかし、船は今も動いており
陸からも遠ざかっていった
残りの人は泳いでいる
私はレバーを話しても良いのか分からないため
ずっと握りしめている
みな、徐々に船にはいっていった
そして、最後にきた橙色の彼が手を伸ばしてくれた
『ほら、つかまれ!』
私はその手をしっかり掴むと
彼が引き上げてくれた
…よし、みんなを助けることが出来た…
そろそろ、体を返そう…
そう私は思うと意識が遠のいていった
…誰かは分からないが彼女が助けてくれた
…私は意識がはっきりしてくると
橙色の彼が心配している様子が見れる
…私は彼に安心できる声掛けをすると共に
船の先頭に向かっていった
…敵か…味方か…
…彼女は一体…誰だったのだろう…