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「機械は人の設計どおりに動き、人の想定の範囲で変わっていくものです」
人が作ったものは、すべて同じ結末をたどる。それは突然でも、劇的でもなく、ただ静かに状態を変えていく。
「人は神様じゃありませんから、変わらないものは作れないんです」
「神様は人ではないので、生きて、やがて終わるものを作ったのかもしれません」
まあ、そういう話は置いておきましょう。私が言いたいのは、変わるという前提そのものが、最初から織り込まれているということです。
最初から、ずっと同じでいられると思って作る人はいません。
だからこう考える。
「できるだけ長く使えるようにしよう」
それは、いつか変わることを知っているからです。
永遠に同じであり続けるものは、人にとっては理想かもしれませんが、この世界には存在しません。
ここに木材があります。
これをそのままにしておけば、時間とともに姿は変わっていきます。
倒れた木が、ずっと同じ形で残り続けるほうが不自然なのです。
私たちは、自然の中にあるものを、人の都合で留め、形を与え、使ってきました。その積み重ねが、今の暮らしを作っています。
だから、変わること自体は特別なことではありません。
「では、変わったあとにどうするのか」
直すこともある。
置き換えることもある。
次の形を考えることもある。
さて、人は物でしょうか。
それとも生き物でしょうか。
あるいは、そのどちらとも違う存在なのかもしれません。