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🇰🇵♂×🇰🇷♀の𝖢𝖯です。それ以上でもそれ以下でもなんでもない。頭空っぽにして見てね。ほんとに
⚠政治的意図等は一切ないつもりで書いています
⚠性行為を匂わせる描写があります
それでもいい人はGo.
初めて会った時、他の奴とは明らかに違う感じがした。
この、言葉に出来ない感情、今まで感じたことない胸の鼓動。いつもお前を見ている俺の目。
可笑しい。こんなの俺らしくない。お前の事なんて早く忘れよう。
そう何度思っても、何度も忘れようと気を紛らわしても、それらは失敗に終わる。
どうしよう、俺は一体どうしたらいいのか。他人に相談なんて、恥ずかしくてできるわけがない。
どうしてくれるのか。あいつは俺にどう責任をとってくれるのか。こんなに俺を夢中にさせたんだからあいつは処刑すべきか。
四六時中あいつの事を考えてるせいか、他の奴の話が全く入ってこない。中国さんやソ連さん、他の奴が話しかけても少し遅れて俺は反応する。
そんな俺をみんな「ちょっと可笑しい」と言う。そりゃそうだ。
まず俺とあいつが関わるなんて無理な話だろう。思想も、まるで住んでる世界も違うってのに。近づく事なんて…夢のまた夢の話だ。
ある日、中国さんと酒を飲む。俺は酔った勢いでつい、あいつが好きなことを話してしまった。そしたら中国さんは少し黙った後に
『気をつけろよ。恋は火遊びみたいで怪我するから。』
と言った。その時の俺は意味がわからなかったけど、今ならそれが痛いほど分かる。
それから少し経った頃、俺は勇気を出してあいつに話しかけてみた。この俺がビビるだなんて、少し情けなかったが。
🇰🇵 「あの……」
🇰🇷♀ 「…?こ、こんにちは」
🇰🇵 「…名前は?」
🇰🇷♀ 「…韓国…」
🇰🇵「そ、 そうなのか。」
🇰🇷♀ 「うん。」
🇰🇵🇰🇷♀「…………。」
🇰🇵 (ど、どうしよう…話しかけたのはいいものの…完全に俺怪しまれてる…)
🇰🇷♀ 「あの…」
🇰🇵 「ビクッ な、なんだ?」
🇰🇷♀ 「私に何か用?」
🇰🇵 「その……仲良くしたいな、と……」
🇰🇷♀ 「…………。」
🇰🇵 「あ、えっと…い、嫌だったよな?すまん…。ってことで俺はもう帰r」
🇰🇷♀ 「いいよ、仲良くしよ?」
🇰🇵 「い、いいのか!?こんな俺と!?」
🇰🇷♀ 「だって見た感じ、悪い人じゃ無さそうだし?笑 これからよろしくね」
🇰🇵 「よ、よろしく…//」
🇰🇷♀ 「あ!なんて呼んだらいいかな?」
🇰🇵 「き、北朝鮮って呼んでくれ」
🇰🇷♀ 「OK、北朝鮮 ね。ふふっ」
🇰🇵 「…?な、なんで笑うんだよ…」
🇰🇷♀ 「いや、素敵な名前だなって…もしかして気悪くした?」
🇰🇵 「す、素敵って……//お前……」
🇰🇷♀ 「顔赤いけど大丈夫?熱あるんじゃない?早く帰った方がいいんじゃ?」
🇰🇵 「……ああ、そうさせてもらうよ…。」
🇰🇷♀ 「あ!これ私の連絡先!連絡してね」
🇰🇵 「あ、ありがとう//」
🇰🇷♀ 「じゃあね〜」
そう言ってあいつは手を振った。5分くらいの短い時間だったけど、凄く幸せだった。
俺はそれから、何回かあいつに会った。中国さんの言う通り、あいつと会う度胸が熱くなった。周りの目の怖さ、1つの資本主義国という憎らしさ、中々踏み出せない自分への情けなさ。そんな事よりあいつの魅力に惹かれていった。
もう今更引き返せない。自分の中にあいつへの好意があるのは、紛れもなく事実だから。でも、これを伝えたら…あいつはどんな反応をするだろうか。もう俺を嫌いになるか、友達という関係さえも壊れるだろうか。そんなの絶対嫌だった。それなら、まだこの関係のままでいい。俺の初恋はどうせ、叶わずに気づいたら終わるだろう。
あいつと10回ほど会って遊んだ帰りのこと。
🇰🇵 「今日も楽しかった。またな」
🇰🇷♀ 「…あの、待って」
🇰🇵 「?なんだ」
🇰🇷♀ 「なんか…その……もうちょっとだけ…そばに居たいの……//」
🇰🇵 「はっ……?//」
🇰🇷♀ 「って私何言ってんの?!まだ付き合ってもないのに!ご、ごめん……」
🇰🇵 「お前がいいなら……いいけど…」
🇰🇷♀ 「ほ、ほんと?//嬉しいな…//」
🇰🇵 「……///」
俺の胸が燃えるくらい熱くなった。夢を見ているかのような気分だ。これは俺の勘違いなのか、それとも2人共同じ気持ちなのか。訳が分からないけど、嬉しい限りだ。
そして、俺達は夜通し愛し合った。それからのことはあまり覚えていない。あいつの身体、髪、目、表情、声まで、全てが愛おしかった。この時、中国さんが言っていた言葉が、ふと頭をよぎった。
『恋は火遊びみたいで怪我するから。』
俺の身体、心が火傷をするように燃え上がった。あいつのせいで。もうこの火は誰にも消せない。
朝だ。昨日の夜のことが、まるでさっきの事かのように鮮明に思い浮かぶ。隣には愛おしくてたまらないあいつが、まだ眠っていた。俺はきっと、あいつが灰になるまで自分の心を焼き尽くすだろう。
『この恋は本当に、火遊びのようだ。』