夜、王宮
魔法帝部屋
その部屋では一人の子供、ユリウスが仕事をしていた
ユリウス
「ユノくん達からの報告を見るにアスタくんの体を乗っ取っている女の子は雷、風多くの魔法を使うと、、、」
ユリウス
「だが、その女の子についてまだ何も分からない、、報告を待とう」
そうユリウスは報告の山を片付けて行っているとドアをノックする音が聴こえた
コンコン
ユリウス
「ん?、マルクスくんかい?入って良いよ」
とユリウスが言うとドアが開きユリウスはマルクスに言う
ユリウス
「報告書ならそこに置いといてくれないかい、後で書くから」
そうユリウスは言い報告書に書いた
しかし、一方に机に報告書は乗らない
ユリウス
「マルクスくん?、報告書、、」
とユリウスは顔を上げる
すると、そこにはマルクスはおらずマントにフードを被った二人の子供がいた
ユリウス
「!、君達どうやって王宮に?」
そうユリウスが聞くと子供のうち一人がユリウスの服を掴み窓を指差し、窓を開けた
キィ
ユリウス
「、、、外に行こうって事かい?、、それとも一緒に来いかい?」
とユリウスが聞くと指差したフードの子供が少し考えた後こう言った
フードの子供1
「えぇーーーと、、、付いてきてほしいですかね?」
ユリウス
「男の子、、」
フードの子供1
「その、、一緒に付いてきてくれませんか?その、、何もしないので」
そう男の子が言うがユリウスは流石にこの体では付いていく事は出来ない
ユリウス
「済まないがそれは出来ない、今君たちに付いていけば私は襲われて勝てないからね」
男の子
「いや、襲いませんって、本当に」
男の子
「その信じてくれるって言うのあれば良いですか?」
ユリウス
「あぁ、良いよ、、」
そうユリウスが言うと男の子はもう一人のフードを被った子供と供に窓に立ち後ろへと下がる
すると、二人は落ちず空に浮いた
そして、男の子がユリウスへ手を伸ばす
男の子
「あの、、これで信じてくれませんか?本当にただ付いてきて欲しいだけなんです」
ユリウス
「本当に付いてきて欲しいだけなんだね?」
男の子
「はい」
ユリウス
(ただ付いてきて欲しいだけ、、何かある、、マルクスくんに居場所を知らせるための装置を付けておこう)
そうユリウスはポケットにある発信器を付けて男の子の手を掴んだ
男の子
「その、ゆっくりで良いので俺の方に歩いて下さい、大丈夫です落ちませんので」
ユリウス
「分かった」
ユリウスはそう言いゆっくりと男の子の方へ歩く、そして、物がない場所に足を踏み出す
すると、足場がないのに関わらずユリウスは空に浮いた
ユリウス
「わぁー!、凄いね!これは風魔法かい!!?」
男の子
「えぇーーーと、、まぁはい」
ユリウス
「凄いなぁー!、ねぇー、私にも教えて、、」
男の子
「後で教えるので静かにしててくれませんか?、、バレますよ?」
ユリウス
「おっっと、、済まない、行こうか」
とユリウスが言うと男の子は空を飛んだ
空を飛んで行くと街が見えて、魔法騎士達の姿が見える
しかし、彼らは自分達の事を驚いていない
ユリウスはそれに直ぐに気付き男の子に聞こうとすると男の子は答えた
男の子
「俺達の姿は今消えてます、そのため驚いて居ないんですよ」
ユリウス
「なるほどねぇー!、君達は何者だい??!透明魔法も使える何て!」
とユリウスが再び聞くと今度は男の子の隣にいるフードを被った子供がこう言った
フードを被った子供2
「そうだねぇー、この世の者じゃあないって事は言えるかなぁー」
ユリウス
「女の子?」
女の子
「お、驚いた?、ずっと男の子だって思ってたでしょう?、魔法帝」
そう女の子は言うと姿を子供からアスタへと変えた
ユリウス
「っ!、君は!報告書に書いて合った!」
女の子
「そうだよぉー、その女の子だよぉー?驚いた?」
女の子
「ユリウスお兄ちゃん」
そう女の子が言うと男の子はユリウスに言った
男の子
「安心して下さい、アスタさんの体はお返します、ですがその前に話しをして欲しい人がいます」
男の子
「その方と話して頂きたいんです」
ユリウス
「その方とは、、君達の上司かい?それともボスかい?」
ユリウスがそう二人に聞くと二人はうーーーん、、、と考えた後こう答えた
男の子
「保護者?、、と言った方が良いですかね?」
女の子
「そうだね、、保護者だね」
ユリウス
「保護者?、、」
ユリウス
(保護者、、もしやこの子達の親御さんかな?、、)
そうユリウスは一人思っていると男の子達はある宿の窓をあげて中へと入った
ユリウス
「ここは、、宿泊かい?」
男の子
「えぇ、少し待っててください呼んできます」
女の子
「あ!、お菓子と紅茶あるから食べたりしてて待っててね!」
そう二人は言うと部屋から出ていった
ユリウス
「、、、待つしかないね」
ユリウスは椅子に座り紅茶を飲んで待っているとドアが開き、フードを被った青年だろうか、来た
ユリウス
「初めて、私はユリウス、ノバァクロノ、、魔法帝だが、、、今は子供でね、攻撃されると」
青年
「困るんですよね?、安心して下さい、攻撃しません、ただ話し合いがしたいだけです」
青年
「あぁ、失礼、顔と名前を見せる、教えないとですね」
そう青年は言うとフードを外した
フードを外すと金髪で目が青の青年が現れた
首魁
「初めて、俺は首魁、、本名は言えないですが許して下さいね」
ユリウス
「首魁、、君は見るにまだ17か16に見えるが、、」
首魁
「あはは、よく言うわれます」
ユリウス
「よく言うわれる?、、、」
そうユリウスが聞くと首魁は教えた
首魁
「本当は俺、こう見えてもう百歳越えてるんですよ、この姿は死んだ時の姿はなので」
ユリウス
「百歳越えてる、、、しかも死んだ時の姿、、君は、、」
首魁
「えぇ、死んでいますよ、、まぁ今はちょとした役目があって成仏して居ませんがね」
ユリウス
「ちょとした役目とは?」
首魁
「それは秘密です、、」
そう首魁は言うと紅茶を飲んでから本題に入った
首魁
「さて、俺が此処に貴方を連れてきたのはただの話し合いをしたいだけなんです」
ユリウス
「その話し合いの内容によるけどね」
首魁
「そうですね、内容は至って簡単ですよ」
首魁
「俺達を敵として見なさないで欲しいんです、無論、貴方方の味方となりましょう」
ユリウス
「、、、それは出来ない、君達の事をまだ私達は知らないし、分からない、、それと、、君達の実力もね」
そうユリウスが言うと首魁は手をパチンと鳴らす、すると首魁の左右に白い人魂が二体現れた
首魁
「この人魂は俺達の言うことしか聞きません、まぁ意思はありますが、、」
首魁
「この人魂に触れてみて下さい、そしたら、、貴方が知りたい事を見せてくれますよ、、」
首魁がそう言うと白い人魂はユリウスに近づく
ユリウスは覚悟を決めて白い人魂、、白杖代に触れた
宿泊、屋根
陸
「はぁー、、環さん大丈夫だろうか」
そう陸がため息をつき言うとアスタの姿で時と空を撫でている未来は大丈夫だよと言う
陸
「何処に大丈夫だと言う根拠があんだよ」
未来
「根拠?、そんなのないよ、ただの勘」
陸
「その勘を信じても良いのか?」
未来
「うーん、分かんない」
陸
「お前な、、、」
そう陸達が話していると一人の青年、ユノが陸達の元にやって来た
ユノ
「見つけたぞ」
陸
「、、俺は居ない方が良さそうだな」
未来
「だねぇー、お兄ちゃん向こう行っててー」
と未来が言うと陸は時達と供にその場から消えた
陸達が消えたのを確認した未来は立ち上がりユノの方を向いた
未来
「来ると思ってたよ、ユノお兄ちゃん」
ユノ
「あぁ、魔法帝の、、」
未来
「魔法帝が持ってる通信機、発信器で魔法騎士団そう出てきたからかな?」
ユノ
「、、、何故分かる」
未来
「えぇー、そんなん気配で分かるよ?沢山の気配があればね」
そう未来はユノの他に聞いているであろう者達に言う
気配的に周りに居る騎士団の内、三人が攻撃体制を取っている
未来
(メレオレオナルお姉さん、ヤミ叔父さん、、リルお兄ちゃん、、)
未来
(リルお兄ちゃんに環お兄ちゃん変装したのバレた見たいだね、、、そうじゃあないと気配強くないもん)
ユノ
「そんな事より、アスタを返せ」
未来
「そんなにアスタお兄ちゃんが大切なの?」
ユノ
「あぁ、俺のライバルで、、、家族だからな」
そうユノが言うと未来はクスリと笑った後、こう言った
未来
「良いよ、返してあげる、、けど精神と記憶を見たり乗っ取ったから暫く目は覚まさないよ」
未来
「それだけは許してね」
と未来は言うとアスタの体から出ていき鏡夜達の元へ向かった
チラリと未来はアスタを見るとユノにもたれ掛かっており、黒の暴牛達に囲まれている
そして、未来はアスタとの会話を思い出した
アスタ
『俺のライバルで家族何だぜ!、ユノは!』
アスタ
『けど、魔法帝になるのは俺だ!』
未来
『ふぅーん、、、けどアスタお兄ちゃん魔な無いよね?、それなのに何で魔法帝になりたいの?』
アスタ
『理由は一杯あんだけどよ、みんなを幸せにしたいんだ!、俺、魔法も使えないけど団の皆と会えて良かったって思ってるんだ!』
未来
『そうなんだね』
未来
「アスタお兄ちゃん、、良い仲間と良い家族、、、良いライバルを持ったね」
そう未来は言い鏡夜達の元へ行きつく
鏡夜達の元に着くとそこにはユリウスがおり、どうやら話し合いは終わったようだ
未来
「話し合い終わったの?」
ハニー
「うん、ついさっきね」
モリ
「アスタは戻したのか?」
そうモリが未来に聞くと未来頷き、ハルヒへと抱きついた
ドサッ
ハルヒ
「わぁ!、未来どうしたの?」
未来
「疲れた、、眠い、、」
ハルヒ
「そうか、疲れちゃたか」
ハルヒは未来を抱き上げ背中をトントンを優しく叩く
暫くすると、未来は静かな寝息を立てて眠った
ユリウス
「おや、寝てしまったね」
環
「どうやら、体の乗っ取って使ったりして居たので疲れたんだと思います、暫くすれば起きるかと」
陸
「ですけど、、、七番さん、そろそろネイが来ますのでそっちに妹を渡した方が良いかと色々と起きた後面倒ですからね」
ハルヒ
「そうだね、多分そろそろ来ると思うし、首魁様、ユリウスさん移動した方が良いかと」
環
「そうしよう、ユリウスさん王宮に戻りましょう」
ユリウス
「そうだね、戻ろうか」
こうして環達はユリウスと供に王宮へと戻り各騎士団に環達の事を説明し、同盟と言う形で仲間となった
鏡夜
「しかし、よくユリウスさんは納得したな?俺達の事」
環
「それは、、ちょと俺の記憶を見せたからかな、、、本当は見せない方が良いのかもって少し思ったけど」
ハニー
「けど、見せたから信じて貰えたんだよね、、」
モリ
「なら、、、良いと思う」
馨
「だねぇー」
光
「何々、殿後悔してる的な、うわぁ首魁なのに」
環
「なっ!、後悔など!」
ハルヒ
「はいはい、環先輩が後悔してないのは自分達が知ってますよ、それよりそろそろ陸達を迎えに行かないとですよ?」
そうハルヒが空を指さすともう夕方だ
環
「お、そうだな、確かマリーちゃんと遊ぶと言っていたな」
ハルヒ
「はい」
環
「では行こうか、協会へ」
そうして環達は陸達を迎えに協会へと消えて行った
最終章終わり
続く
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!