テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
2件
なみだでる…すくわれるかなぁ…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
その日は、家に帰った瞬間から、息が詰まっていた。
「これ、やっとけ」
投げるように言われる。
体は、もう限界に近い。
でも、口に出す勇気がなかった。
沈黙が続いて、
ふとした一言が、零れた。
「……じぶんでやればいいだろ」
声は震えていた。
次の瞬間、
空気が変わった。
「なんだ、その言い方」
低い声。
すちは、逃げたかった。
でも、逃げなかった。
何をされたかは、
よく覚えていない。
ただ、
冷たい視線と、
「お前は試してもいい」という言葉だけが、
はっきり残っている。
(……やめて)
声に出なかった。
涙だけが、勝手に落ちた。
終わったあと、
体が、うまく動かなかった。
鏡を見ると、
腕や、見えないところに、
はっきりと残る痕があった。
(……俺が、悪い)
そう思わないと、
ここにいられなかった。
次の日の朝。
制服を着るとき、
袖を引っ張って、痕を隠す。
痛みより、
見られることの方が、怖かった。
学校に行けば、
少しは、家から離れられる。
そう思っていたのに。
教室に入ると、
視線が集まる。
「顔、やばくね」
「泣いてた?」
ひそひそ声。
体育のとき、
着替えで腕を見られそうになって、
反射的に隠す。
「なにそれ」
「気持ち悪」
「やっぱ、いらないよな」
誰かが言った。
「自分なんて、って顔してるし」
すちは、何も言えない。
(……その通りだ)
授業中。
先生は、わざと当てる。
答えられないと、
ため息。
「ほんとに使えないな」
教室が、静かに笑う。
すちは、ノートを見る。
文字が、にじむ。
(……自分なんて)
(いなくても、変わらない)
その考えが、
自然に浮かぶようになっていた。
昼休み。
弁当を開いても、
手が止まる。
食べる意味が、
分からなくなる。
(……必要とされるまでに)
(俺は、どれくらい耐えればいい)
答えは、どこにもなかった。
放課後。
校舎を出るとき、
ふと、視線を感じた。
みことだった。
何か言いたそうにして、
でも、近づいてこない。
すちは、気づかないふりをして、
歩き出す。
助けを拒むことが、
自分を守る唯一の方法だったから。
でも――
その背中は、もう、かなり危うかった。
これね、短いから、みじかいときすうわとーこーだとおもう