テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
8件
前の、 か!が!ん!で!を思い出してくすり🤭とにかく花凛💙のどうしちゃった?がツボです大好き💕

考えに考えて… 1週間も費やしてしまった🤣💦 遅くなりました
1,116
48
第五十一章 愛してるは言わせない
雨上がりの朝。
梅雨霞が街の景色をぼんやりと滲ませていた。
通勤途中の会社員たちが足早に交差点を渡っていく。
遊歩道では、ひとりの学生が眠そうな顔でスマホを眺めながら歩いていた。
次の瞬間。
昨夜の雨が残した水溜まりに足を取られ、
「あっ」
小さく声を漏らした学生は、濡れてしまったお気に入りのスニーカーを恨めしそうに見つめる。
五月雨の名残を残した街路樹は、水を得た葉を青々と茂らせ、濡れたアスファルトの上へ柔らかな影を落としている。
いつもの何でもない朝の風景。
人々はそれぞれの一日へと急いでいた。
そんな日常の流れに逆らうように、ひとつの赤だけが静かに揺れている。
赤い傘。
人波の中をゆっくりと歩く女の足取りは妙に静かで、誰とも目を合わせない。
傘の先端から落ちた雫が、ぽたり、と水溜まりを揺らした。
やがて女はホテルへと足を踏み入れる。
静まり返る廊下。
カツ。
カツ。
規則正しい足音だけが響いた。
赤い傘の先端から、一滴の雫が落ちた。
その女はある部屋の前で立ち止まるとゆっくりと顔を上げた。長い睫毛の影が揺れ、
そして――
薄く唇が歪む。
――
翔太💙「んっ……ねぇくすぐったいから……やめてったらンンンッ」
身体を起こすと、カーテンの隙間から差し込む朝日が眩しかった。
小さな手で光を遮る翔太の白磁の肌は、うっすらと赤く染まっている。
〝チュッ〟と音を立てて背中に生暖かい感触が落ちたかと思えば、後ろから抱き込まれ、再びベッドへ横倒しになった。
白い足に絡まる二人の足。
上気した肌は赤らみ、隙間を埋めるように密着した身体からはしっとりとした汗が滲んでいる。
翔太のお腹を這う二人の手が行き場を失ったように中央で重なり合い、牽制するように視線を交わしたふたり――
蓮🖤「その手、どいてくれる?」
亮平💚「あら、先輩を立てるって習わなかった?」
蓮🖤「患者ファーストだろ」
亮平💚「あら、公平性って言葉知らないの?」
左右から聞こえてくる声が近すぎる。
耳にかかる吐息と笑い声に、翔太は何度も身を捩った。
翔太💙「んっ……くすぐったいっよ。わざとしてるでしょ?」
蓮🖤「黙ってろ」
翔太の腰を掴んで自身に引き寄せた蓮。
翔太💙「わっ」
その様子に、亮平の眉がぴくりと動く。
亮平💚「今大事な会議中なの♡……あんた、どさくさに紛れて引き寄せてんじゃないわよ変態」
翔太💙「昨日はあんなに仲良しだったじゃない?どうしちゃったの?」
蓮🖤「……」
亮平💚「……」
翔太💙「喧嘩してる二人は嫌い」
二人は揃って言葉を失い顔を見合わせた。
次の瞬間。
何かを思いついたように、同時に口元を緩める。
その笑みを見た翔太は、嫌な予感に小さく肩を震わせた。
亮平💚「あら、どんな風だったかしら。忘れちゃったわね?」
蓮🖤「そうだな」
亮平💚「ねえ、蓮」
蓮🖤「おさらいしてみるか」
不穏な空気を察した翔太が、ぴたりと動きを止める。
嫌な予感しかしない。
翔太💙「えっ……何のおさらい?」
――数時間前。
蓮🖤「おい全部絞り出す気かよ?早く変われ」
翔太💙「もう……出ないったら//ンンンッ……亮平!」
蓮の低い声が耳元に落ちてくすぐったくて、肩を窄めた。無防備になった力の入らない身体は、気付けばベッドボードに身体を預ける蓮の胸へと沈んでいく。
蓮の手が頰を撫で、柔らかい唇が押し当てられると、熱がじわりと胸の奥へ広がり、呼吸が一瞬だけ浅くなる。
蓮🖤「翔太口開けろ」
翔太💙「んっ……はぁっ」
蓮の舌が上顎を擦り上げ、同時に胸の突起を指の腹で優しくなぞられると、収まったはずの疼きが湧き上がり、制御できない甘やかな声が漏れ、慌てて掴んでいたシーツを離すと、口元を手で覆った。
蓮🖤「何度言えば分かるんだよ?」
面倒くさそうにその手を払いつつも、どこか楽しげに目尻を下げた蓮は、おでこに優しくキスを落とした。
蓮🖤「まだまだ鳴けるだろ?」
亮平💚「鳴かせてるの俺だけど?」
蓮🖤「は💢」
翔太💙「ンンンンッ!……れん……っ」
口内を支配していた蓮の舌は、名残惜しそうに翔太の上唇を舐めると、耳の中を愛撫した。
バタつく翔太の両足首を捉え不満そうに亮平は声を上げる。
亮平💚「動かかないでよ翔太……ほらまた勃ちだした♡」
翔太💙「もう出ないったら///ンンンンッ……やだあっ」
滑らかな背中が弧を描き、蓮の腕を掴んだ翔太は、僅かな白濁を亮平の口内に放った。亮平は、うっとりと翔太を見つめると舌舐めずりをしながらゴクリと白濁を飲み込んだ。
翔太💙「もう……終わり。疲れちゃったよ」
亮平💚「まだ始まったばかりでしょ。ほら頑張って翔太ならできるから」
〝頑張って〟なんて言われたら最後だ。
翔太は昔から、その一言に弱かった。
褒めてもらえるかもしれないと思うと、つい張り切ってしまう。
それが〝翔太〟だった。
翔太💙「わかった……がんばる////」
亮平💚「いい子ね」
蓮 🖤「チョロすぎだろ」
翔太の屹立を再び口へ含んだ亮平は、翔太の反応を楽しみながら、胸の突起へと腕を伸ばした。同時に伸びてきた蓮の手と再び手が重なり亮平はバチンっと手を払うと、屹立の先端に舌を押し付け蓮を睨みつける。
蓮はニヤリと笑うと反対側の胸の膨らみを優しく摘み上げ、指の腹で転がした。
翔太💙「ンンンンッ……やっ……またイっちゃう……はぁっ」
出し尽くした翔太の花茎の先端が小刻みに震え、腰が弓形に撓ると、蓮の腕にしがみ付き天を仰いで頂点に達した。胸は不規則に上下し、潤んだ瞳からは雫が一筋頰を伝った。
蓮🖤「しょうた?大丈夫か?」
翔太💙「……ん」
亮平💚「あはっ。やっとメスイキできたね♡」
蓮🖤「おいやり過ぎだぞ💢」
亮平💚「別にいいでしょ。翔太も気持ち良さそうだし」
身体に残る疼きからかビクビクと震える身体を、蓮は優しく抱き締める。その片側から覆うように亮平が二人ごと抱き締めると翔太の背中を撫でながら〝頑張ったね偉いね〟と言って労った。
翔太💙「すごく……気持ちかった//」
亮平💚「あぁなんて可愛いの。もう一回イってみる?痛っ!おい叩くなよ変態」
蓮🖤「どっちが変態だよ。おいで翔太次は俺の番」
翔太💙「優しくお願いします///」
亮平💚「あぁ可愛い〜♡」
枕に顔を埋め、ばたばたと足を揺らしている亮平。
その姿を見て、蓮がふっと笑った気がした。
その表情はどこか懐かしそうで――。
蓮🖤「どっちがだよ」
翔太はきょとんと目を瞬かせた。
意味は分からない。
けれど蓮の表情が少しだけ遠く見えて、翔太は無意識にシャツの裾をきゅっと引いた。
蓮🖤「なんでもない」
小さく笑った蓮は、翔太の頬をひと撫でする。
蓮🖤「ほら、おいで?」
翔太は素直に首へ腕を回すと、安心したように肩口へ顔を埋めた。
髪へ唇を落とした蓮が、少しだけ困ったように笑う。
蓮🖤「翔太?」
翔太💙「?」
蓮🖤「俺にはないのか?」
自分の唇を指で軽く叩いた蓮。
そこにあったのは患者を見る医師の目ではなかった。
ただ愛しいものを見つめるような穏やかな眼差しに、翔太は頬が熱くなるのを感じた。
恥ずかしそうに蓮の肩へ手を添える。
確かめるように距離を縮め、目一杯背伸びをした。
そして、そっと唇を重ねる。
蓮はそんな翔太を見つめ、ふっと目を細めた。
翔太💙「少しは屈めよ……わざとしてるでしょ」
次の瞬間、引き寄せられた身体は再び温かな腕の中へ収まった。
蓮🖤「そのまま力抜いてな」
低い声に促されるまま、翔太は安心したように肩へ額を預けると、ヒヤリと冷たい感触が後孔を掠め、思わず〝ひゃあっ〟と声を上げると意地悪く笑った蓮に、息を呑んだ。
翔太💙「まっ、待って……ンアッアッ……」
後孔から侵入した蓮の指が、奥を目指して突き進んでいく。翔太は蓮の頬へ擦り寄ると、しがみつくように肩を掴んだ。
ガクガクト震える膝。
指が上へとつき登るたび、甘い痺れが背筋を駆け抜けた。
膝がかくりと揺れる。
立っていられなくなった翔太は、縋るように蓮の肩へ額を押し付けた。
翔太💙「無理……れんっあっ……やっ……」
亮平💚「あら、特等席予約したのに……顔あげて翔太〝頑張って♡〟」
蓮の背中越しからひょっこりと顔を出した亮平は、にっこりと笑った。
――頑張って。
翔太はぎゅっと唇を結ぶ。
耳まで真っ赤になりながら、小さく頷いた。
翔太💙「……がんばる」
蓮🖤「ほらな」
亮平💚「ほらね♡」
静かなホテルの一室にクチュクチュと水音が鳴り響き、その度に翔太は肩を窄めて震え、目を潤ませながらも必死に頷いた。褒めてもらいたくて、夢中で応えようとしている。
そんな健気な姿が愛おしくてたまらない。
二人は思わず顔を見合わせた。
蓮🖤「やばいな……可愛すぎるだろ」
亮平の腕が蓮の脇腹から伸びてきて再び勃ち上がりだした屹立に手が触れた。
翔太💙「ンンンンッ……イク……ッアッ……」
次の瞬間ギュッと握りしめ、翔太は顎を上げて鳴き叫ぶと蓮の身体ごと前のめりに倒れ込んだ。
蓮🖤「おい💢亮平!」
亮平💚「ふふっ中イキまでできちゃって翔太凄い♡」
胸の上で小さく震える翔太の背中を、蓮は大きな手で優しく撫でた。続けて首筋へ小さく唇を落とす。
翔太💙「れん……」
蓮 🖤「どうした?ごめん無理させてるよな?」
翔太💙「違う……あの、ふたりとも……あい」
🖤💚「愛してる」
二人の声が重なった。
それはきっと偶然ではない。
ふたりとも同じことを考えていたからだ。
翔太💙「えっ?」
一瞬、何が起きたのか分からず、翔太は目をぱちぱちと瞬かせる。
蓮🖤「おい、お前引っ込んでろよ」
亮平💚「そっちこそ黙って」
蓮🖤「今のは俺が先だった」
亮平💚「寝言は寝て言いなさい♡」
勝ちにこだわる、ふたりらしかった。
けれど本当は違う。
翔太を本気で愛した時点で、
二人の敗北はとっくに決まっていた。
だからこそ――。
翔太から先に言われるわけにはいかなかった。
どうせなら最初は、自分の口から伝えたかった。
初めての〝愛してる〟だけは、
誰より先に届けたかったのだ。
翔太💙「ふ……ふたりとも……ううっ」
亮平💚「あらあら、泣かないで」
蓮🖤「こいつは、いつだって泣き虫だ」
小さな身体で目一杯腕を広げ、二人を丸ごと抱え込むように抱きしめる。二人は観念したように肩を竦めた。
翔太💙「もっと小さく纏まれよっ……////」
そんな珍しい翔太の悪態にさえ、〝愛おしい〟と思ってしまうふたりは、かなり重症だった。
翔太💙「ふたりとも、めっちゃ好きじゃん俺のこと」
亮平💚「まっ、結構ムカつくわね」
蓮🖤「同感だ」
顔を赤らめ、もじもじと二人のシャツを掴む翔太。
何度か口を開きかけては閉じる。
翔太💙「ねぇ……続きは?」
蓮🖤「何がだ?」
意地悪く笑う蓮を、翔太はキッと睨みつけた。
蓮🖤「睨んだ顔も、申し分ないくらい可愛い」
翔太💙「バカァ……もう、つ・づ・き!するの?しないの⁈」
亮平💚「まって……鼻血出ちゃう////」
蓮🖤「病人はさっさと帰れ」
亮平💚「あ💢……可愛い看護師さんに介抱頼もっ♡」
蓮🖤「その看護師は予約で埋まってる」
亮平💚「は?」
翔太💙「えっ?」
蓮🖤「自分で聞いといて後悔するなよ」
亮平💚「あら、それは私の台詞でもあるわね♡」
二人は顔を見合わせて笑った。
その笑顔が怖い。
とても怖い。
翔太💙「えっ……なに?」
その笑顔を見た瞬間、
翔太はなんとなく悟る。
――あ、今日寝かせてもらえないやつだ。
――この時の翔太はまだ知らない。
自分がとんでもない藪を突いたことを。
そして――。
その予感は大抵当たる。