テラーノベル
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眼の前が真っ赤だった
白く大きな機体が、いつも眺めている山に向かって落ちていく
煌々とした炎をまとった飛行機を眺めながら
飛行機が墜落する確率って宝くじが当たるよりすごいんだっけ、じゃあ眼の前に落ちてくる確率ってどんなもんだよ…
なんて、呑気に確立を計算していると
眩いの閃光とともに地面が揺れ出す、ワンテンポ遅れて轟音が俺の体を覆った
恐ろしいほどの風圧に息が止まってしまう
熱風で肌がチリチリと痛みを訴えるのがわかった
なかなか鳴り止まない音に鼓膜が揺さぶられそのまま破れてしまいそうだ
耳が使えなくはなりたくないと両手で荒々しく耳を押さえつけるが、
まるで音がすり抜けているかのようになにも変わらない
ああ、そういえば、こういうときって前から物とか飛んでくるんだっけ
そう思った刹那、頬に熱い線が走った
すぐ真横を大きな看板が横切ったのだ
眼の前には木の葉だけではなく、木の枝、植木鉢、果には小型のバイクまで飛んできていて
軽く焦りながらも掠りすらしなかったことに胸を撫で下ろす
気づけば風も止み、ただ不快感を与えるくらいの暑さとパチパチと木が爆ぜる音
あたりには人の気配は一つもなくて、謎の使命感に駆られ警察に電話をしに家に帰ろうと走り出した
息も上がらない、たださっぱりとした静かな道路を走り抜ける
普段ならすぐ曲がる道を理由もなくまっすぐ進み、
近所の団地を歪ませたような小道に出る
踏み固められた土で舗装された道を歩いていると、不意に床が大小さまざまな丸のタイルになった
タイルの色は青、緑、紫、水色など様々で色の濃さも、混じっている色も何もかもが違う
バラバラに並んでいるが、何処か似たような色のタイル
靴の底で踏むと、鉄琴のような高く透き通った音がなる
タイルの大きさや色で音の高さや大きさが変わっているみたいで
大きなタイルからは大きくて少し豪快さも感じられる音がして
小さなタイルからは繊細で微小な音が聞こえる
色の深いタイルは低い音がして
薄いタイルは高い音がなった
気分をよくした俺はそのままタイルを踏み
踊るようにして音を奏でる
頭の中に大好きな曲が流れ始めたと思ったらタイルの道が終わってしまった
そんな事を気にもせずにリズムに合わせて足を踏み出す
クリーム色の少し歪んだ不思議な建物と、細く真っ白な木が真っ暗な影を作り出している
少し開けた空間に眩しいほどの黄色
鉄棒のような、登り棒のような、雲梯のような…何かはわからないけれど小さな遊具が佇んでいた
棒の一つを引っ掴みそれを軸にくるくると回る
色んな色が目に飛び込んできて何もかもが楽しい
腹の底から笑い声が出てきた、底抜けに気持ちが晴れやかだ
まるでさっきの惨状を忘れてしまったかのように
頭の中で流していた曲が終わると段々と視界がひらけてきて
気づくと眩く光る白い光に包まれた
光が和らいでいく
ぼんやりとしていると、不意に車のクラクションが鳴らされた
驚いてすぐに捌けるが何も居ない
車どころか人っ子一人さえ
少し不思議に思うが、特に気にする余地もない
何も考えずに家路をたどった
しばらく歩くが一歩も進んでいる気がしない
歩いてはいるけど景色が何一つ変わっていないのだ
途方に暮れているとふとすぐ横に大きな銀色のママチャリが倒れている事に気がついた
ちょうどいいやと自転車を起こし軽くサドルを叩いて汚れを落としその勢いのまま乗り込む
力を入れて踏み込むとまったく変わらなかった世界が急に動き出した
いつもよりも軽く早い自転車
あっという間に家にたどり着いてしまった
玄関を開けると
どこか湾曲した歪な知らない間取り
違和感すら持たず白木の階段を上がっていった
本来はないはずの自室に向かう廊下
まるでうなぎの寝床のように狭く、やはり歪んでいた
引き戸を開け、部屋の机に目をやる
真っ黒な携帯
俺のスマホとは全く違うはずなのに
直感でコレが俺のだとわかった
手に取り、慣れた手つきでパスを打ち込む
開いたスマホの電話アプリを起動して
警察へ電話をかけた瞬間だった
_____きろ。____おきろ___起きろ、学校行く時間だぞ
どうやら全部、夢だったみたいだ
実話です。
ガチで見た夢
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