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遊「最上宗一は今も生きているか」
『最上さんは……』
最上さんは、もう…
『……さぁ、わからないな』
『今どこにいるのかも大体の目星しか……』
遊「つまんないウソつかなくていいよ」
『ウソ………』
なんで分かったんだろ
そういえば有吾さんは嘘をよく見抜いてたな
親子で似てるのか
『……今どこにいて何をしているから分からない、と言う言い方のほうがいいな』
遊「……じゃあ、シュナと親父の関係ってなんだ?」
『今度はそれか……まぁいいよ』
『有吾さんはね、孤独で感情もないつまんない子供だった私を孤児院から出してくれたんだ』
『私は有吾さんの養子として生きていた』
『だから私の恩人なんだ。あの時はわたしが私じゃなかった。』
『有吾が助けてくれなければずっとそのままだっただろうね』
遊「いくつか聞きたいんだけど」
『どうした?』
遊「コジイン…?とかヨウシ……ってなんだ?」
『え、聞いたことない?なんか…え?』
遊「玄界のことはよく知らないからな」
さっきまでの雰囲気が飛んで行ったね
『孤児院ってのは……うーん、親がいない子とか捨てられた子が新しい親を見つけるまで過ごしているとこ……かな?』
『養子は、血は繋がってない子供のことだね』
遊「ほう=3=?」
口を3にしているユーマ君
なんか、怖いとか思ってたけど
状況が状況だったからか…?
遊「じゃあシュナは親がいないのか?それとも捨てられたのか?」
すごいストレートにぶっ込んできたな
『………あ、うーん』
『どっちも……かな?』
『お父様もお母様も死んだ。それから親戚にはいらないと捨てられた』
遊「………それで親父が、」
『うん、お節介なのかなんなのか分からないけど、事情を話したら受け入れてくれてねぇ』
『それで、こっち側に来た時にどうしても有吾さんを探したかった』
遊「それで、魔女って……」
『勘がいいんだね。魔女って呼ばれるのは予想外だったけど、色んな国を回って”存在”を広めることで有吾さんが来てくれると思ってた』
遊「あ、………」
『そんな勝手な思い込みで人を……直接ではないけど殺して、関係ない人を巻き込んで』
『そんな自分が大嫌いだ』
遊「それでもいいんじゃないか」
『……え、?』