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二人は食事を終えると店を出た。


レストランではとても楽しい時間を過ごす事が出来た。

花純はワインを飲んだのでリラックスしたのだろう。帰りの車ではいつもは話さないような幼少期の事などを壮馬に話してくれた。


その他にも、花純の結婚に対するイメージや理想像を聞き出す事が出来た。

花純は出産したら子供が小さいうちは傍にいてやりたいと思っているようだ。

それは花純が幼い頃母親が仕事でいつもいなかった影響もあるようだ。

しかし仕事は細々とでもいいから続けたいとも言った。せっかく大学まで行かせてもらい専門知識を身につけたのに、それらの知識や経験を生かさないのは勿体ないと思っているようだ。


それに対する壮馬の考え方はこうだ。


壮馬も子供が小さいうちは子供の為に時間を作り愛情をいっぱい注いで育てたいと思っている。これに関しては花純と一致する。


妻の仕事に関しては基本専業主婦でいて欲しいと思っていたが、花純の話を聞いて少し考え方を改める。

確かに大学で専門の知識を学んだのに家庭に入ってその知識が無駄になってしまうのは勿体ない。女性が活躍する今の時代だったらなおさらだ。


そこで壮馬は考えた。もし花純が仕事に復帰したいと言ったらフリーランスとして会社と契約させればよいと。

それならフルタイムで働くよりも時間に融通が利く。


そう提案すると花純は納得したようだった。


そこで結婚に関するイメージは、二人の間でほぼ合致した。

全てが完璧だ。


そしてここからが問題だった。


(俺に夢中にさせるには、感情から責めていくべきか肉体から責めていくべきか…リケ女にはどちらが有効なんだ?)


壮馬は過去に高嶺の花と言われる美女達を簡単に落としてきた。だから花純を落とす事には自信がある。

しかしどういう風に攻めるべきか思い悩んでいた。

帰りの車内では少し酔って饒舌になった花純の話に適当に相槌を打ちながら、壮馬は家に帰ってからのアプローチ方法を色々と考えていた。



マンションの駐車場へ車を停めると二人はそのまま部屋へ向かう。

今日買った膨大な量の荷物はとりあえずそのままにしておく。明日にでも運べばいいだろう。


とにかく壮馬は一刻も早く家に帰りたかった。

この後の事を想像するだけで胸が高鳴る。こんな気持ちはいつ以来だろう?

花純はレストランで飲んだワインのせいで眠くなったのか、壮馬に手を握られたままおとなしくついてくる。


エレベーターを降りて玄関の前へ行くと壮馬は先に花純を中に入れた。

そして靴を脱いでスリッパを履こうとしていた花純を後ろから抱き締めた。


「ふ、副社長?」

「副社長じゃないだろう?」

「あ、そうでした…壮ちゃん?」


花純の髪に鼻を埋めるとシャンプーの優しい香りがして癒される。そのキツすぎない香りが花純らしかった。


壮馬は花純の匂いを思い切り嗅いだ後、今度は花純の肩を掴んで自分の方を向かせた。

そしてすぐに花純の唇を奪った。


「あ……」


その瞬間花純の口から声が漏れたが、その声は壮馬によって塞がれた。

花純が抵抗しなかったので壮馬はそのままキスを続ける。

これ以上ないというくらいの甘く優しいキスを続けた。


とろけるような壮馬のキスは花純の身体から全ての力を奪う。

あまりにも心地良くてついうっとりとした表情になる。


立っていられなくなった花純は壮馬にしがみつく。

壮馬がしっかりと抱き締めると花純の柔らかな胸が壮馬の胸に押し付けられる。


玄関ホールには甘いリップ音が響いていた。


そこから壮馬は徐々に激しいキスへと変化させていった。

いよいよここからが壮馬の本領発揮だ。


壮馬の舌は容赦なく花純の口の中へ潜り込む。そして花純を未知の世界へと連れて行った。

花純は壮馬にしなだれかかったまま、ただされるがままになっていた。


花純は遠のいていく意識の中でこう思った。


(いよいよ私も今夜……?)


いつか来るであろうその日の事を考えてはいた。

花純ももう25歳だ。子供ではない。しかし今夜その瞬間を迎えると思うと少し怖かった。


その時大学時代に友人が言っていた言葉を思い出す。


『初めての時は経験豊富な大人の男性が安心だよ』


まさに壮馬は経験豊富な大人の男性だ。そこで花純は覚悟を決めた。



その時壮馬が耳元で囁いた。


「ベッドへ行こう」


壮馬はサッと花純を抱き上げると寝室へ向かった。



ベッドへ向かう間も、壮馬は花純の唇へキスを続ける。

身体がフワフワと揺れる中でされるキスは、まるで天国にでもいるような気分だった。


壮馬は自室へ入ると奥のベッドへ向かう。そして花純をベッドに静かに横たえた。

そこで花純はシャワーを浴びていない事に気付く。


「あ、あの…シャワーは?」


今日一日外出していたので花純は汗をかいていた。もちろん壮馬も同じだろう。

しかし壮馬はそんな事はどうでもいいという風に言った。


「シャワーは後でいい」

「良くないです。汗いっぱいかいちゃったし」

「それも含めて花純の匂いだ。俺はその匂いを堪能したい」


壮馬はそう言って自分のシャツのボタンを外し始めた。

花純は目のやり場に困り慌てて窓へ視線を向ける。


その時ギシッとベッドが音を立てて沈み込んだ。壮馬が花純の傍へ来たのだ。


次の瞬間、壮馬の唇が花純の耳の裏を襲う。


「あ……」


耳に熱い吐息をかけられくすぐるように舌先で花純の耳を弄ぶ壮馬に、花純はすっかり翻弄されていた。

言いたい事があるのに言葉にならない。ぞくぞくとした感覚が、花純の腕に鳥肌を立てる。

初めての耳への愛撫に花純は目を瞑ってじっと耐えた。


「はぁっ……あっんっ……」


どこからか上ずった艶めかしい声が聞こえてくる。

それが自分の声だと気付いた瞬間、また花純の口から声が漏れる。


(これが私の声なの……?)


鼻に抜けた上ずった声は、まさに『女』の喘ぎ声だった。

自分の中にこんな部分があるとは思ってもいなかった花純は、びっくりすると同時に自分の喘ぎ声で更に興奮する。


ひとしきり耳を愛撫していた壮馬は、一度起き上がると花純のカーディガンを脱がせた。

そして背中に手を回してワンピースのファスナーを一気に下ろす。


その時がチャンスだとばかりに花純が言った。


「これって…あの、つまりアレをするのですか…?」


花純の戸惑いながらの質問に壮馬は微笑んで答えた。


「ああ、俺達は恋人同士だからな……」


壮馬はフッと笑うと花純のワンピースを一気に足元から引き抜いた。

クールな御曹司はフラワーショップ店員を溺愛したい

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コメント

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ユーザー

感情よりも肉体から攻める策にした壮ちゃん💏❤️ いろいろと結婚後の話で合致するとこもあって、ほろ酔い花純ンがいい感じで壮ちゃんからの攻め技にも花純ンが"いよいよ私も⁉️"って受け入れ態勢が整っててめくるめく愛のレッスン🔰に翻弄されそうな花純ン✨👩‍❤️‍💋‍👩💞 花純ンの予想通り壮ちゃんは経験豊富な大人だから🤭優しく上手に愛してくれるよ😉❤️💓✨

ユーザー

いよいよですね~👩‍❤️‍👨ドキドキ....♥️🤭 先ずは肉体から攻めていく壮ちゃん😘💋💕キャア-(*/□\*)( 〃▽〃)♥️♥️♥️ 婚約して初めて🔰の夜....✨💍✨🌃✨ 二人にとって 忘れられない甘~い素敵な夜になりますように🌠✨

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