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日常能力〜にちのう〜

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日常能力〜にちのう〜

第51話 - 第51話　対面

2023年11月29日

#日常

#ノベル

#一次創作

#青春恋愛

白咲いと

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白咲いと

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第51話　対面

前回までのあらすじ

美里さん達の場所がわかったから向かっている。以上。

｢黒野！｣

「ん？おやおや。どうしたんだい？美里達は助けないのかい？」

今僕達は黒野のいる体育館に戻ってきた。

黒野は「想定内だ」というような顔で淡々と会話をしている。

「ユメ、黒野が俺の能力で遊んでたところは見たか？」

「い、いや。見てない」

(ラキくん)

「！？」

「ど、どうしたラキ！」

「い、いや。なんでもない」

(美里達を助けたいんだろ？なら俺を殺すといい)

「殺…す…」

「ま、マジで大丈夫か？」

「嫌だなぁラキくん。突然『殺す』だなんて口にして」

さ、さっきのはリスの能力か？周りの音は入っていなかったから普通の『テレパシー』か。

だが…何故僕だけにそんなことを伝えた？みんなに伝えれば全面戦争出来たのに…。

何か…何か意図があるはずだ…！

(ちなみに意図はないよ)

ないんかい！

「み、美里さん達を解放しろ！」

「嫌だ…と言ったら？」

「俺とリス、ラキでテメェをぶちのめす」

「おいおい。恐いな〜。もっと平和的に解決しないかい？例えb…ﾌﾞﾌｩ!」

「そんなこと言ってる場合じゃあねぇんだよ！さっさとシイ達を解放しろ！ぶっ殺すぞ！」

ユウ…余裕がなくなってる。確かにあと数分で毒ガスが出る。話し合いをしている時間は無いな。

「ｸﾞｯ…いきなり殴るなんて酷いことするな…」

「うるせぇ…戦いはもう始まってんだよ！」

そう言って、ユウは黒野の胸ぐらを掴みあげて、今にも殴りそうだった。

「ユウ！」

「!?」

ユメさんの言葉に、ユウは掴みあげていた手を下ろした。

「す、すまねぇ。余裕がなくなってた…」

「大丈夫だよ。ユウ」

こいつら…いつの間に仲良くなったんだ？

「ユウ。ここは僕がやるよ」

「ラ、ラキ？」

「超能力を持っているのは僕だけ。1番ダメージを与えられるだろ？」

ﾄｺﾄｺﾄｺ

「黒野、こっちも時間が無いんだ。早めに終わらせるね」

「こっちのセリフでもあるね」

そして、お互い戦いのポーズをとる。

ｼｰｰｰﾝ

「あ、えっと、は、始め！」

キョドりながら言うリスの合図で、戦いが始まった。