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第52話 始マル戦い、深マル謎
前回までのあらすじ
黒野と戦う。以上。
「は、始め!」
そのリスの声で、戦いが始まった。
「ハンドガン 」
バンッ!
バタッ…
「「「……え?」」」
戦いはおわ…
「お、おい!ラキ、もう少し尺を考えろよ!」
「ユウってそんなキャラだっけ?」
「みんなメタい」
でも、これで終わりだよね。ユメさんには本当に申し訳ないけど…。後でいくらでも殴らせよう。
「ユメさん、ごめんね。君の彼氏を殺しちゃって」
「いや、いいんだ。私は友達を傷つけるやつを許さない性格だからね。これはこいつが悪いよ」
そう言うユメさんの目は、やっぱり寂しそうだった。「もう会えないのが悲しい」、「でも友達を殺そうとしたからしょうがない」。恐らくユメさんはこの感情の間にいるんだろう。
「よし。それじゃあ、カナ達は何処にいるの?」
「あ、あぁ。そこのパイプ椅子が入っているところだ」
そうして、リスはユメが指さしたところに向かって、開けた。
「?この中には確かに空間がある。だけどあるのは人の形をしたぬいぐるみで、それ以外は無いぞ?」
え?
「そ、そんなはずは無い。黒野は、確かにここに居ると」
ユメさんは少し焦りながらリスに近ずいた。
そして、その中を見て、ユメさんも頭の上に「?」を浮かべる。
「ど、どういうことだ!おい!黒野!」
しかし、黒野は僕が「ハンドガン」で頭を撃ち抜いたから、当然返事はできない。
「もしかして、美里さん達はこことはまた別の場所にいて、そこに監禁されてるんじゃないの?」
「そうだとしたら…」
ユウは顔を真っ青にし、膝から崩れ落ちた。
「もう…シイ達は助からない…」
「いや、ここは『時を創る』で創られた時間軸だ。時間的に毒ガスはもうでているはずだ。だが、この時間軸は消えない。黒野が『時を創る』を持っていたとしても、黒野は死んだから効果は消えているはずだ。つまり…」
「つまり美里さん達は生きていて、別の時間軸で何かをしている…ということか」
「わ、私の決め台詞を勝手にとるな!」
「いやいや、だって簡単に教えてくれるんだもん」
決め台詞を言いたくなるのは男子誰でもあると思うぞ。
「だけど、その時間軸ってどこなの?」
「私たちが寝てる間にあまり遠くには行けないだろう。だから、ここからすぐ近く…だと思う」
「思うって…そんな無責任な」
寝てる間に創れて、なおかつ最初の方に黒野が言っていた『あまり負荷をかけられない』という言葉から考えるに、
「もしかしたら、同じ時間軸で、別の場所で何かをしているのかも」
「別の場所って何処なの?」
「それは…分からない。『テレパシー』で捜索してみる」
テレパシーで探せる距離なら、すぐ近くだ。
(ザーー)
(ザーー)
(…iさん!)
「ッ!見つかった!」
「おぉ!場所は?」
「分からない」
「ダメじゃねぇか!」
「でも、すぐ近くだ。」
『テレパシー』の射程距離(言い方合ってるかわからん)は半径250m。つまり250m以内に必ずいる!