チュッっという音を立て、離れていく唇があまりにも熱くて息をするのを忘れていた。
一度は経験しているというのに慣れるどころか前より丁寧に優しくぴったりと触れ合った唇に電気が走ってるみたいに、痺れている。
(うわー、私、また、宏忠さんとキスしたんだッ……。なんていうか……心臓の音、やばい!!)
カーテンの隙間から覗いているあの月に向かって、叫びたくなる衝動を抑え、宏忠さんの顔をチラリと見上げる。
思ったより近かった宏忠さんは、顔色を変えることなく余裕な表情のまま、優しく微笑んだ。
色気というのは大人な女性が持ち合わせている武器だと思っていたのに、この時の宏忠さんをセクシーだと感じてしまった私はついに、おかしくなったのかもしれない。
私ばっかりドキドキして、余裕なくて、いっぱいいっぱいで……悔しい。
どうしたら、もっと近づけるんだろう。
高校を卒業したら?20歳になったら?
ミ*******
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