「す、すみませんッ!!」
強く握ってしまった手を放し、深々と頭を下げる。
見ず知らずの人と宏忠さんを間違えて、このまま手を繋いでいていいか訊いてしまうなんて……もう穴があったら入りたい。
「あはは、大丈夫だよー。俺こそごめんね?彼女と勘違いしちゃった」
「私もです。一緒に来た人と間違えてしまって……」
「彼氏さん?」
「え!?……えと、そのー……多分、そうだと、思います」
「多分なの?はぐれないように手繋ごうとしてたのに?」
「そ、それは!!……ッ忘れてもらえると助かります」
今更ながらなんであんな恥ずかしいことを言ったんだと後悔する。
ただ純粋に宏忠さんと水族館に来れたことを楽しんでいれば、こんなことにはならなかったはずだ。
(欲を出すと上手く行かないんだなー)
小さなため息が漏れる。
「……よし!その人のこと探しに行こっか?」
「いえ、私ひとりで――」
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