第1章「偽りの好意」その4
五月も半ばになり、俳優コースの一回目の定期課題発表の日が、刻一刻と近づいていた。
この日も、修介は午前中に教科授業を受け、午後は姫乃たちの練習に付き合うことになっていた。昼休みを食堂で過ごし、そのまま筒井と別れて移動する。
食堂から多目的棟に向かう途中、同じく食堂から直行だったらしい直木と合流した。
「そういえば、前に他のグループの人たちが外で練習してる姿を見たことあるけど……せっかくこんなに練習場あるのに、外でやる意味ってあるの?」
「そりゃ内容とか場面にもよるだろ。晴れてるときの場面なら、外でやったらほうがイメージしやすいだろうし」
「ああ、なるほど」
「雨のシーンで、しっかもびしょ濡れになる場面なら、雨の日に外に出て練習することもあるんだぜ」
「うわー……結構ハードなんだな」
「そうでもないけどなー。水溜りではしゃいだり、こう……『心まで***************
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