テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
次の日、いつもより早めに家を出た
「失礼します〇〇先生いますか」
「有一郎くん、どうしたの?」
「無一郎のことで聞きたいことがあって」
「昨日、無一郎が自殺したんです」
「それで、学校でなにかあったんじゃないかと思って」
「なにか知りませんか?」
「…実はね、無一郎くん、クラスメイトからいじめを受けてたの」
「い、いじめ…っ?」
「私は何回も有一郎くんに言おうとしたんだけど」
「無一郎くんがどうしても兄さんには言わないでって言うもんだから…」
「反対を押し切ってでも言えば良かったわね…ごめんなさい」
「いえ、いいんです」
「ありがとうございます」
「失礼しました」
「気をつけて帰ってね〜!」
予想外だった。まさかいじめを受けていたなんて..
なにか隠しているとは感じていたけど。
「気づいてあげられなくてごめんな」
俺は天に向かってそういった
「兄さんは悪くないよ。謝らないで」
無一郎がそう言った気がした