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無一郎が亡くなって6年が経った
無一郎が生きていたら、
俺が無一郎のいじめに気づけていたら
俺も無一郎も20歳になる年
今日は無一郎の命日だ
「今日はふろふき大根にするか…」
「いただきます…」
1人しかいない部屋に、小さな声が響いた
「やっぱり、1人で食べても味がしない…」
久しぶりに作ったふろふき大根。
これは無一郎と食べるからおいしいんだ。
「っ…ポロッ」
気がつくと涙を流していた
「はあ…なんで泣いてんだろ…」
その瞬間、
背中に妙な暖かさと懐かしさを感じた。
「…..」
暖かさと懐かしさにどこか安心して、
そのまま眠ってしまった