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King
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助けて
そう言えなくなったのはいつだっただろうか
もう黄昏も超えて宵に入った頃
ただぼおっと、歩道橋から街の光を眺める
冷たい風が頬を刺すように吹き抜けた
ただじわじわと蠢く街の明かりをメガネを外した霞んだ視界で眺める
なにがなんだか全くわからないが
これくらいが今にちょうどいいとは確信していた
淡くて小さな光
この光ひと粒ずつに一人の人生があると考える
きっとそんなことはないんだが
そう思ったほうが楽だ
こんなに広くて大きかったのに
なんで今まで気づけなかったんだろう
眼の前の紙切れに集中しなくちゃいけない時期だって言うのに
どうして今更こんなに遠くが見えるようになっちゃったんだろう
好きに出会えて、本当に良かった
でも、奪われるのがこんなにつらくなってしまうなら。
出会いたく、なかった
好きは俺に夢を与えた
俺は好きに人生の一部を与えた
夢は俺に人生を与えた
ずっと、ずっと思ってた
俺の夢は何なんだって
学校とかで聞かれても
その都度気分よって変わる将来の夢
正直、どうでも良かったし
でも見つけた
好きを職にしろと、やってみると良いと背をおしてくれる親も居た
はずだった
やりたいこと。それは親にとっては阿呆が見るような夢物語らしく
遠回しだったけど、俺に「無理だ」
そう彼奴等は言い切った
興味ないんだ。俺の好きなんて
俺は好きに懐疑的になってしまった
優しくて、大好きだった大叔母さん
あの人も心の奥底では大嫌いだ
いや、優しいし、いい人だし、好きなのは変わらない
でも前みたいに手放しで好きとは言えなくなった
「女の子なんだから___」
「うちの家系に歌とかで大成した人は居ないから___」
あの日あの時あの人が、
本当に会話の一部で、誰も覚えていないような
その言葉が、いつも胸の奥底で引っかかって
あの人との散歩の時間が苦痛でしかなくなってしまった
俺より圧倒的に長く生きてきたあの人が言うことは、もっともかもしれない
ストレートに言う勇気もないくせに
俺の夢を、俺の好きを、俺の生きる理由を
全部否定しやがった
きっと俺の夢も、悩みも、苦しみも、辛さも
世界を見れば、本当にちっぽけだと思う
飯すらマトモに食えない地球の裏側の子供までとは言わない
もしかしたら、隣の席のあいつだって、隠してるだけで本当は泣きたいのかもしれない
俺は悲しくてないたことなんてなかった
いつもみっともない自分が嫌いで、嫌で、腹立たしくて泣いていた
無力、空虚、絶望、自棄
ああもうわからない
なんでもないのに涙がこぼれ落ちたこともあった
人生に正解はないとはよく言うよ
好きに道を選ばせておいて
選んだ道を潰しにかかる
何が自由だ。何が全部正解だ
そんな教育クソ食らえだ
こんな社会だから俺みたいな捻くれたやつが生まれて
社会不適合者たるものが増えていく
そんな奴らが社会を否定して
それに感化された子どもたちがまた捻くれて
負のスパイラルじゃあないか
俺は変えてみせる
不適合者も適合できる場所を作る
親なんかに屈しない
俺は不正解を行く
不正解を正解にするッ___!!!!
___…無理だよ
それができてりゃ俺
もっとマトモな人間になってる
ほんと意味わかんない
正直、自分のことが一番わからない
だからといって、他人が自分のことを理解してるとも思えない
親も、親友も、親戚も、クラスメイトも、
結局は別個体。赤の他人だ
親はそれを理解しながら履き違えてる
自分のクローンのようにしか思っていない
お前の人生だなんだと行っておきながら、隠した本音をちらつかせて
結局してほしい通りに動かしてこようとする
親なんかより友達のほうがはるかに俺を知っているのに
俺の生き方をやり方を全部否定するところから始まるなんて
理解している?理解を拒んでいるの間違いじゃないのか?
大人ってやつはおかしい
人の話を最後まで聞く前にまず否定をする
お前らはそうやって育てられて、どうも思わなかったのか?
いいや絶対何かしら思ったこともあったはずだ
それを育ててくれてありがとうの美談で誤魔化して
いつの間にか忘れて
染み付いた教育方法は抜けず
またその子供へと受け継がれていくクソみたいな思想
洗脳となんら変わりないじゃないか
世間一般の社会不適合者のほうが、まだ解ってくれるよ
ともかく。そんなやつらに
「助けて」
なんて弱い言葉
吐けるわけなかったんだ
プライドもあった
けど何よりも
「怖かった」
どうせお前らは否定するんだろう
俺が出した弱さに漬け込んで、
したいことを奪ってしまうんだろう?
何を言っても俺にも非があるように
俺も悪いよねっていうふうに終わらせようとするんだろう
それで丸く収めたつもりでも
ふつふつと湧く怒りと、この思い出は
俺に一生つきまとってくるに違いない
意外と恨み節って覚えてるもので
数年前のあの言葉も、まるで昨日言われたかのようにきれいに思い出せる
それも俺があの言葉で深く傷ついたからだ
なぁ?なんだか呪いみたいだな?
なんで俺は泣くんだろう
なんで俺は辛いんだろう
なんで俺は怖いんだろう
なんで俺は息ができないんだろう
なんで俺はこんな愚痴を吐いているんだろう
なんにもなりやしないのに
なんなら人の不快にしかならないかもしれないのに
駄目なのに
…疲れてるからかな
…おやすみ____
タイトル「おやすみ」なのに投稿時間はバカ朝なん笑える
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