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それから淡々と任務をこなしながら蝶屋敷のお手伝いもきちんとやって1ヶ月が経った。

私はすごく嫌な過去を思い出させることになることが起きるなんて予想もしていなかった。


鎹鴉「シキュウー!シキュウー!イソゲ!!」

鎹鴉に言われて焦りを感じる。

不死川さんとの合同戦闘では被害に遭ってい人はいなかったからまだ安心できていた。だが今回は…鬼による被害を受けている人がいるとの情報。

早く向かわなくては…!


鎹鴉「アレダー!!」

目に見えたのは身長170センチ弱の男の鬼と母親らしき女性とその子供。


鬼「ウオオォォ」


氷の呼吸 肆ノ型 氷甌雪椀


氷甌雪椀(ひょうおうせつわん)・汚れがなく、上品な文具のことが一般の意味。ここでは汚れをなくすかのように華麗に鬼の首を斬ることを指す。斬られた鬼は痛みを感じない。回避する鬼は極稀。


鬼「おっせぇなぁ」


氷彗「え」

氷甌雪椀が回避できた…?そんな鬼は初めてだ。


鬼「お前…柱だな?素早い速さだなぁ…」


氷彗「スーッ」


鬼「動揺を一瞬で戻した」


氷彗「あなたたちは早く逃げてください」


お母さん「でも…!」


氷彗「大丈夫です。私に任せて逃げてください」


お母さん「は、はい…!!」


鬼「人間のことを守るなんて余裕だなァ…名はなんと言う」


氷彗「教えるわけない」


鬼「なら殺す」

(名前教えても結局は殺しますやん☆)


氷の呼吸 伍ノ型 虎尾春氷


虎尾春氷(こびしゅんとう)・虎の尻尾を踏んだり、春に池や湖に張った氷の上を歩くように、極めて危険な状況を表すことが一般的な意味だが、ここではその呼吸を使うことで相手を危険な状況に置かせることができる呼吸。かなり危機的状況に使う。


「(…また回避された)」

柱なのにこれだけの鬼に手こずっててダサいな。

てかそもそもこいつ下弦以下の鬼?

全然弱くないじゃん


鬼「木の上に逃げるとかちょこまかとうぜぇな!!」


氷彗「お前下弦?」


鬼「…あ!?言わねえよ!!」


氷彗「はいはいまあお前みたいなやつは「下弦以下」だろ?」


鬼「うるせえ!!お前みたいな!柱なのに柱じゃね

・・・・・・・・

え何も役に立たねえ奴は俺の首も斬れねえよ!!」


氷彗「…!!」


「お前みたいな奴は何をやっても役に立たねえ!!」

あーあ。なんで今思い出したんだろ。


「やめて!!お母さんを…虐めないで!!」

「お前も口だけで行動しねぇ馬鹿野郎なんだろうが!!」


お母さん…


私は過去を思い出して1秒動くのが遅れた


氷彗「(やばい殺られる_____)」

ギュッと目をつぶった。


けど痛みがない


「氷彗!!」


氷彗「え、?」


伊之助「ボーッとしてんじゃねえ!!柱だろ!?」

いつの間にか抱えられていた


氷彗「…!」


伊之助「いいか!?こいつは下弦の陸だ!!ただの雑魚鬼じゃねぇ!!」


氷彗「…」


伊之助「゛一緒に゛倒すぞ!!」


氷彗「わかった…!」

私は少し溢れ出てくる涙を拭いて前を向いた


伊之助くんが時間稼ぎしてくれている間に゛あの技゛を…!!


これは私が私だけが編み出した技____


氷の呼吸 零の型 氷柱柳


氷柱柳(つららやなぎ)。それは氷柱(つらら)が柳のように垂れ注ぐように編み出された技だが実際には素早く鋭い氷柱。

突き刺されるように首を斬られる感覚を持ち、柱近くの実力じゃないとできない技。


氷彗「ハァ…ハァ…」


伊之助「氷彗…大丈夫か?」


氷彗「ううっ…、!…」

私は静かに泣いた。


あの過去を思い出して。




氷のように冷酷な私

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