「水戸さん、ちょっと」
視界の端から、部長がちょいちょい、と手で招きながら声をかけた。
すぐさま立ち上がると、そのまま部長も席を立つ。
何だろうか、と思いながら通路で落ち合うと、会議室へと通される。
「部長?」
「悪いな、忙しいところ」
「いえ、それは構いませんが――」
電気を点けて、上座を指してくれる部長に恐縮しながら席についた。
やけに神妙な顔つきだ。
何か呼び出しを受けるようなミスをしただろうか。
きゅっと気を引き締め、部長が口を開くのを待つ。と、ややあって、告げられる。
「実は、新規プロジェクトの話がある」
「? はい」
「詳細は資料を見てもらったらわかるが……選抜メンバーでチームを組み、約半年はかかる大型プロジェクトだ。正直、俺はこんなにでかい案件を、この支店に来てから初めて見た」
そう言って、部長が資料をテーブルの上に滑らせ*************************
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