遠くで賑やかな声が聞こえる。
でも今この瞬間この教室にいるのは、俺と「私だけがいい」と言って顔を赤らめるみやの二人だけだ。
少ししゃがんでみやを待つとその顔はさらに赤くなる。でも、すぐに決心したようにみやの腕が首の後ろに回り、俺を引き寄せる。
もう何度もしているのに、未だに恥じらうみやが可愛くて、より一層愛しさが増すと同時に、早く俺とこうすることに馴れてほしいとも思う。
俺が隣にいることが当たり前になって、嫉妬なんてしなくても、もう俺にはみやだけだって、今更なんだって少しでも分かってほしくて、身長差を埋める為に背伸びをするみやを迎えに行くように顔を傾けた。
「……邪魔するようで申し訳ないんだけど」
「ッ!?」
「?」
あと数センチというところで聞こえた声に、みやは慌てて俺の肩を押し返す。
その拍子にロッカーに後頭部がぶつかり、激しく音が鳴る。
そんなことを気にかけている***************************
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