「ん……んぅ…」
目を擦ると、ぼんやりとしていた視界が徐々にくっきりと見えてきた。
「ハッ!」
ガバッと布団から出ると、机の上に白い紙が折り畳んであるのが見えた。
「…お兄ちゃんからだ!!」
紙を広げると、『花音へ』と書かれていた。
「なになに…?」
花音へ
朝ご飯用意してあるからな。
リビングの端の置いてあるから、食べろよ。
花音のことだから、きっと遅く起きて朝ご飯か昼ご飯かわかんなくなっちゃうかもしれないけど。
俺は部活で朝練に行って来なくちゃ行けないんだ。
昼までには帰るからな。
待ってろよ。
昼ご飯は一緒に食べような。
俺がおいしい物作ってやる。
お兄ちゃんより
「お兄ちゃんやっさし〜!さすがお兄ちゃんだ!!」
あたしは思いやりのある兄に感銘を受けながら、リビングへと向かっていった。
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