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えとside
「え……なにここ?」
目覚めると、私は和室のような部屋にいた
なんでこんなところに…
ここに来たときの記憶がない
覚えているのはのあさんとるなさんとカフェにいたことまで
「えとさん!」
どぬくさんの声がし、横を見ると、
どぬくさんとシヴァさんが立っていた
「どぬくさん、シヴァさん!
その……ここがどこか分かる?」
「いや、全く 気づいたらここにいたって感じ」
「奥に扉があったから開けようとしたんだけど、全く開かなかった」
扉が開かない……閉じ込められたってこと、だよね……
「そうなんだ……私達、誘拐されたのかな?」
「違う」
誰?!
目の前には、侍の格好をした人が立っていた
ていうか、さっきまで誰もいなかったのに…
扉の開く音もしていない
「拙者の本名は教えられない 適当に侍とでも名乗っておく」
「……侍さん、どうして俺達を連れて来た?」
「君達は選ばれたのだ
今から王様ゲームをしてもらう」
王様ゲーム……
「あれだよね?くじで決めた王様が命令をだして、その命令は絶対っていうやつ」
「さすがに君達は知っておるか
だがこれは、ただの王様ゲームではない 今からルールを説明する」
1.王様の命令は絶対
2.逆らった者はその場で処刑
3.命令に従わなかった場合、その場で処刑
4.参加者に拒否権はない
5.以後、ルールは追加する場合がある
えっ……処刑?
「デスゲームってことか……」
「その通り、そして拙者が王様だ
命令する 君達には今からカルタで勝負してもらう」
そう言って、侍は、カルタを取り出した
どうやらことわざのカルタらしい
「読み札は拙者が読む 君達はカルタの枚数を競え
一番枚数が少なかった者は、そうだな……首切りの罰だ」
首切り…?
私は自分の首を触った
負けたら…この首が、なくなる
つまり、死ぬって事
どぬくさんとシヴァさんも、顔があおい
「良い表情だ まずはカルタを並べるか」
侍は、どんどんカルタを並べていっているが、私は足が動かない
隣を見ると、どぬくさんと目が合った
その目が、何かを決意した目に見えた
もう、みんなでカルタをして、
殺し合いのようなものをすることを決めたのかな…
私は誰も失いたくない
もちろん私も死にたくない…
だけど、絶対にこのカルタをしなければならないんだ