ー注意ー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 先に進む前にお読みください ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こちら日常組の脱獄シリーズの二次創作です
ご本人様方とは全く関係ないです
荒らしやアンチはご遠慮ください
カジノパロです!
キャラ崩壊…かも?
BL注意!
それでもいいよ!
という優しい方はそのままお進み下さい
ここはゾペロニア地方のどこかにあるカジノ『メデューサ』。そこは市民から貴族、無名なものや著名人まで利用するカジノだ。今日も今日とて一縷の望みを求めるもの、娯楽を求めるもの、スリルを求めるものが集い、勝利の女神を我がものにと争う。
しかし、このカジノには常に勝利の女神を味方につける四人組がいた。その四人の名はぺいんと、クロノア、しにがみ、トラゾーである。ある日嵐のように現れた四人組はカジノで類稀なる大勝利を収めた。その後、来る日も来る日も勝負に勝ち、去っていく彼らがカジノで有名にならないはずがなく、果てには通り名なんてものも付けられるようになった。そんな彼らを知っている客達は殆ど同じ卓に着くことはなく、勝負を挑む変わり者もいたがことごとく負け、更に彼らの名前は轟いていく。そして今日も彼らは勝利をその手にと、カジノへ向かう。
「どう?かっこいいっしょ!!」
そう笑いながらカウンターから身を乗り出す黄色の彼こそその四人組の一人、ぺいんとである。
「そうか、それで何を頼むんだ」
そういう彼はジドっとした目でぺいんとを見る。
「ちょっ、少しは興味持ってくださいよ!リアムさん!」
リアムと呼ばれた彼はカウンター奥でグラスを用意する。彼はこのカジノでカジノマネージャをしており、時間がある時は施設の端にある小さなバーでバーテンをしている。
奥から戻ってきた彼は片手に水を入れたグラスを持っており、ぺいんとの目の前に置いた。
「…なんすか、これ」
「水だ」
これを飲んで頭冷やせ、と言われぺいんとは頬を風船のように膨らませ目の前に置かれた水を一気に飲み干す。ゴトッとリアムの前に置かれた空のグラスを彼はサッと下げる。
「それで、注文は?」
まだ不機嫌なのかブスっとした顔のままジュース…と後ろの喧騒で消え入りそうな声で答える。じゃあオレンジジュースでいいな、と言いながら奥にまた行くリアムの背中をぺいんとはじっと見つめている。自分より少し高い身長、丁度いい塩梅に筋肉がついており足が長い。顔も目つきは鋭いながらも整っており、所謂イケメンである。カジノの制服であるシワの伸ばされたシャツに黒のベスト、高級感がありありつつも落ち着いた色合いのネクタイに、折り目の着いたスラックス。できる男の模範解答の様な彼にずるい、と消え入りそうな声を上げ、カウンターに顔を伏す。コトッと音がした方を見ればオレンジジュースが置かれており、体勢はそのままに顔だけ動かしカウンターの向かいを見る。改めて見ても端正な顔立ちにまた机に顔を伏し、ため息をつく。
「人の顔を見てその態度はなんだ」
「べっつにぃ〜?」
そうブスくれたまま上体を少し起こし、ちびちびとオレンジジュースを飲む。しかし、ここは物静かなバーではなくカジノだ、背後から聞こえてくる歓声をぺいんとは無視出来ず後ろを見る。どうやら人だかりはルーレットの台に集まっている。ここからでも見える距離の台の挑戦者を見て見れば仲間であるトラゾーが卓に着いているではないか。よく様子を見てみれば傍には慌てているしにがみもおり、またなんかトラブってんのか、と考えているとリアムから声がかかる。
「どうやら競っているらしいな、見たところ合計勝ち額か?」
野次馬からの声を聞きながら状況の整理を行うリアムにぺいんとはとある提案をする。
「リアムさん、勝負しませんか?」
ニヤッと言う擬音が似合いそうな笑みを浮かべリアムに向き直る。
「…勝負とは?」
そう聞いてきたリアムに待ってました、という顔をしいたずらっぽく言う。
「トラゾーともう一人、どっちが勝つか賭けましょう。」
どうです?と煽るように言われ、リアムも面白そうにその挑発に乗る。
「いいだろう、賭けるのはなんだ」
賭けに乗ったリアムにぺいんとは機嫌が良くなりニコニコとしながら賭けるものを考える。
「じゃあ、いつか飯奢ります」
いつかはリアムさんが決めていいっすよ。と提示された内容にリアムは口角を上げる
「だったら俺はここの奢りだな」
ヤッター!とはしゃぐぺいんとを見て緩みそうになる口元を引きしめ、リアムは熟考する。正直語り方にはムカつくが内容としてはその通りである。そして彼らの中で一番運を掴み取ることが出来るのはトラゾーである。しかし彼の引きの強さはスパンでもあるのか基本的に連発することが無い。そのため、ぺいんとの長ったらしい挨拶を聞き流している間に勝負に勝っていた彼が今回の勝負に勝つ確率はかなり低いと予想される。だが今まで彼らの勝負をよく見ていた身としては正直どちらの可能性も十分にある。
「俺はトラゾーが勝つのに賭けますよ」
聞こえてきた声に意識を浮上させその顔を見る。あぁ、今回は負けか、とリアムは直感的に感じる。微笑むぺいんとの迷いも不安もない瞳はただ確信だけを写しており、その顔は正に勝者そのものであった。
さて、リアムとしては引き分けは思わしくない。勝負の放棄なんてもってのほかだ。
「…では俺はもう一人の勝利に賭けよう」
一ミリにも満たない希望を果たしてあの者がつかみ取れるのかと言えば答えはノーだろう。そんな希望をつかみ取れるのはきっと目の前の彼だけだろう。そう、ぼんやりと見つめているとワッと歓声が上がる。
「うぉー!!トラゾーさんありがとうございますぅぅ!!」
いの一番に聞こえた大声をあげたしにがみはひしとトラゾーにしがみつき、トラゾーは苦笑いでそれを宥める。しかし、穏やかではない人物が一人。そう、トラゾーに負けた男だ。男は不正だイカサマだと喚きながらトラゾー達に危害を加えようとする。しかしそれは杞憂に終わる。その卓を仕切っていたディーラーが素早い動きで男を拘束したからだ。敢え無く捕まった男は警備員に連れて行かれその場から退場する。すると、トラゾーとしにがみ、そして男を拘束したディーラーの三人を中心にその場が湧き上がる。先程の一連の流れに野次馬だった客達は大興奮で観戦していた時よりも大きな声で騒ぎ立てている。そしてそれはバーにいる一人も同じであった。
「っしゃああああ!俺の勝ちだぁあああ!」
満面の笑みで両手を上げ、今にも飛び跳ねそうな程に喜ぶぺいんとを見てリアムは頬を緩める。直感通り、勝負には負けてしまったが今日の奢りぐらい安いものだ。それに、リアムにはぺいんとが何を頼むかなんて分かりきっていた。
「じゃあまたリアムさんの料理頼もうかなぁ〜」
いつも美味しいんだよなぁ〜と微笑むぺいんとにリアムは身体の中心からじんわりと心地のいい温かみに包まれる。
「わかった。また余り物で何か作ってやろう」
そのリアムの返事にぺいんとはまた一段と喜ぶ。すると後ろから呼ぶ声が聞こえる。トラゾーだ。リアムにも軽く挨拶をすると先ほどまでトラゾーが居た卓を指さす。
「丁度終わって空いたからぺいんともルーレットしない?メンバーもみんな居るしさ」
そちらに目を向けるとブンブンと手を振るしにがみといつの間にか合流したのか控えめに手を振るクロノアが居た。行く行く!と元気に返事をすると席を立つ。
「ぺいんと」
そう呼ばれ後ろを振り返る。そこには不敵な笑みを浮かべるリアムがいた。どんな事を言われるのか、ぺいんとは少し緊張した面持ちになるが
「絶対勝てよ」
どこか期待しているような語気にぺいんとは呆気にとられるが直ぐにリアムに笑顔を向ける。この場でしか見れない自信に満ち溢れた勝者の顔に愛しさとはまた違った気持ちが高揚する。
「もちろんっすよ」
だからめっちゃ美味しい料理期待してます!とこちらに手を振りながら小さくなっていく背中を見つめる。さて、勝者にふさわしい料理を振る舞わなければ、と唯一キッチンのあるスタッフルームへと戻って行った。
あとがき
閲覧頂きありがとうございました
せっかくの猫の日なのに何も書けないのもあれかと思って書き上げました。夜中ですよはい。
今回の作品はぺいんとさんの豪運と知略を見てなんかふと思いついたので書きました。
どうでもいいかもしれませんが一応ステ兄弟もディーラーとしています。スティーブさんはブラックジャック、ステイサムさんはルーレットで出てきてたルーレットのディーラーはステイサムさんです。
正直出会いも思いついてはいますが今のところ書く気はないです。好評なら多分書きます。
軽い設定ですが書き残しておきます。是非使って作品を書いて欲しいという欲望
リアぺん増えろください。
・カジノマネージャー、リアムさん
ポーカー担当
ぺいんとのいる卓か、日常組だけの卓しかやらない。忙しいがぺいんとがいる時は必ずディーラー件話し相手としている。時々マジックをしてくれたりする。バーではツマミ位しか普段は出さないがぺいんとには特別に料理を作っている。とりあえずですぐに水を出す。
・ディーラー、ステイサム
ルーレット担当
不正を絶対にしないディーラーとして有名。脅されようが反抗する強い肉体と誘惑されようが揺らぐことない強い意志を持っている。手先が不器用でトランプなどをシャッフルしようとすると必ずにカードが行方不明になる。リアムのぺいんとへの甘やかしに呆れているが自分もやってしまう事がある
・ディーラー、スティーブ
ブラックジャック担当
フレンドリーでゲームに勝っても負けても楽しめるよう心がけている。手先が器用でいろいろかっこいいカードシャッフルができる。よく煽られてバーストしてしまう。時々バーでサボっている姿も。
・プレイヤー、ぺいんと
大勝負か日常組での勝負しかしない。大勝負では必ず勝つ、日常組とやるほぼ勝つが負けることも、日常組でやる時はだいたいご飯の奢りを賭けている。リアムとも時々賭け事をする。リアムの手料理が好き。マジックにいつも驚いている。
・プレイヤー、クロノア
色んなゲームをしているが特にルーレットをやっている。あまり大きく賭けることはないがメンバーが1人でも野次を飛ばすとオールインしたりする。流石に負けそうになったら自重する。日常組で賭けをすると勝つこともないが負けることもない。
・プレイヤー、しにがみ
気分によってゲームを変えるが基本的にメンバーと同じ卓に着きたがる。負けそうになるとすぐ泣きつくが勝ちそうだと途端に煽りまくる。ブラックジャックではそれでよく勝ちトラブルが起きる。最初はセーブしているが気分が高揚するとかけ額が一気に上がる。日常組でやると勝ったり負けたりマチマチ。
・プレイヤー、トラゾー
なんかいけそう、と直感的に思ったゲームをひたすらやりまくる。タイミングはそれぞれだがほぼすぐにゲームに勝つ。計画的に賭けるが勝つと確信するとすぐにオールインする。時々大負けしてその日の資金を無くす。その時はよくバーのぺいんとにちょっかいをかける。よくしにがみに泣きつかれ、トラブルを何とかしている。日常組ではまぁ勝つ、特に大きな賭け事の時には勝ちやすい。
以上です。
最後に、フォローや沢山のいいね、ありがとうございます!
今回も駄文ではありましたが、是非、こちらにもいいね押してってください。
ありがとうございました
コメント
2件
1000いいねありがとうございます! ない知識と検索により出来たものなのでちゃんとカジノしてるかちょっと不安
初コメ失礼します! カジノパロいいですね(*´ω`*) メンバーピンチの時に大勝ちするpnさんや、どこかのモブがpnさんを勝利品にしようとしてメンバーや、ディーラー組、又はriam看守が勝つっていうのもありですね…妄想止まりません(*•̀ㅂ•́)و 素敵なお話ありがとうございました!!