💙side
夢うつつの中、浮上して来た意識が、ああ、昨日の蓮は激しかったなと思い起こさせて、俺はそっと頬を赤く染めた。腰に巻き付いた蓮の腕が、肌着の中に入ったままだ。
蓮は寝ている。
動くと起こしてしまうなと思い、目だけで時計を見た。
4時44分。
まだ起きるには早すぎる。
再び目を閉じた。
蓮の腕に力が入った。強い力で、俺をさらに抱き寄せようとしている。
🖤「翔太」
振り返ると、目の前に端正な顔が現れた。まだ寝ぼけ眼で、少し寝ぐせもついていて、かっこいいというより、可愛い。
💙「寝てろ。まだ早いよ」
🖤「ん………」
前髪を撫でてやる。
安心したように、蓮は再び目を閉じた。
俺はそのままなんとなく寝付けなくなってしまい、やおら起き上がる。
シャワーを浴びに行き、鏡に映った、胸のあたりの赤い印に気がついた。
💙「あいつ……」
そしてそれに気づくと同時に、昨夜のことが思い出され、疼き、下半身が熱を持ち始めた。
もう、さんざんしたのに。
昨夜の熱がしだいに蘇ってくる。
俺は自分のものを握って、指先で先端をいじりながら、声を殺してひとり愛撫を始めた。胸の先端の愛撫も忘れない。そこはいつからか、最も感じる場所のひとつになっていた。先走りが、湯と一緒に流れて行く。鏡の中の自分の惚けた顔は、わざと目を逸らして見ないようにした。
💙「あっ、あっ、………いく……」
二度、三度と白い液を放出した後。
気怠い腰の甘やかな感触にとらわれて、後孔に指が伸びていくのを止められなかった。
数時間前に蓮を受け入れたそこは、案外すんなりと己の指を受け入れる。
たっぷりボディーソープを塗って、奥へと指を挿入した。
💙「んっ」
丁寧に、中を解し、いよいよ物足りなくなって、泣きそうな切なさが胸に込み上げる。
足りない快感は、もう一度片手で胸を弄って、紛らわす。
身体が熱い。
蓮が欲しい。
💙「あっ」
後ろの中指がいいところを掠めた。前がまた熱を持つ。また濡れている。愛されたい。痺れる箇所を何度も指で刺激した。
快感が止まらなくなって、立っていられなくなり、シャワーを浴びながらその場にへたり込んだ。
💙「欲しい……」
俺のそんなはしたない声は、シャワーの水音にかき消された…はずだった。
🖤「遅かったね」
寝室にいたはずの蓮が、リビングに起きてきていた。そして、ことり、とコーヒーが入ったマグカップを置く。
🖤「ねえ」
💙「………」
🖤「足りなかった?」
そう言って、後ろから俺を抱く。
知られている。
バレていた。
💙「そういうんじゃなくて」
🖤「そういうんじゃなくて、なに?」
💙「いっぱい愛されてると、もっと欲しくなる」
🖤「ふふ。何それ…。淫乱じゃん」
💙「自分でもわからん」
蓮の顔を見上げると、唇が降ってきた。
🖤「可愛い顔してる」
💙「………揶揄うな」
🖤「本気だよ。ほら、もうこんな」
蓮の導いた手の先が、硬くなっていた。
💙「また……するの?」
🖤「どうしようかな」
💙「意地悪だ………」
蓮は俺をいきなり抱き上げた。
急な浮遊感と、顔の近さに、驚き、蓮の首にしがみつく。
🖤「寝室へ行きましょう、姫」
コメント
4件
あらあら可愛い姫ですことーー🤭🤭