ようやくの昼休みのお供に、俺は学校の向かい側にある洒落たカフェのテイクアウトを選んだ。
少し濃いめのブレンド、それからサンドウィッチ。
厚めにスライスされた食パンに新鮮なレタスやトマト、香ばしいハムが挟まれたそれは、初めて出会った時から思わずハマるくらいには、俺の口によく合った。
それではさっそく、と食み、咀嚼する。やはり、間違いない味だ。
一人頷きながら食事を進めていると、休憩スペースには他に人がいないせいか、静けさの中に自分の咀嚼音だけが響いているような気がする。
黙々と食し、そうしている間に、何も考えていなかったはずの頭の中に雑念がちらつく。
ちらちら、と、いつまでも纏わりつく、夏の蚊のように。
気にしないようにしようと思えば思うだけ、気が取られて仕方がない。
意識が、次第に離れていく。
「きちんと前に進んでいる椎名さんに、今の********************
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