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全てが灼熱と思われる光に包まれた
かのように思えた
だが、そこにはもうひとつ、とんでもない
難易度の技を自由自在に操る怪人
「仕方ねぇ、俺まで丸焼きは嫌だからな」
ゴゴゴゴゴゴ…
「なんだ!?」
いきなり天空から大量の手が、雷斗と不時無
を掴み取るように出現した
この手の本人を総称して邏人 顎(らじん
あぎと)と呼ばれ、本当に世界の危機が
現れた時にのみ発動可能な技だと
言われており、もし世界に影響がない
場合での使用は、使用者本人が死亡する
「あっぶねぇ、半ば賭けだったが、うまく
行ったようだな」
その大きな大量の手は、核爆弾約70000個
に匹敵する技をふたつ、全て抑えた
ちなみに、この世界では
核爆弾5つに匹敵する技を
核爆弾20個に匹敵する技を
核爆弾50個に匹敵する技を
100個に匹敵する技を
1000個以上の技を
という
「…そうだな、もうやめよう」
ザッ….ザッ…..ザッ….
不時無がゆっくりと歩き、事務所の
方角へ体を向けた
「…あの男はどうした」
治が聞く
「あぁ….それならとっくに死んでるよ」
「…そうか」
あの男というのは雷斗だった、実は
雷斗の榊ノ弦はからぶっていて、
不時無の朧閻火が雷斗の頭をかすり、
その瞬間に一瞬で全てが燃え、無くなった
そうだ
(やはり三大夢厳術、本当に理不尽だな)
「素晴らしい出来だったな、けど」
いきなり治が口を開いた
「…?」
「まだまだ再現ができてない、あんなの
数時間あれば復活出来てしまうよ、てか
あんなん世核の8分の1だ」
「はは…かなり鍛えられた人間でも、
技を使おうとした瞬間塵になるんだ、
8分の1も使えたんなら大したもんだろ」
1番程度の低いものが世核というものの、
核5個分というのは凄まじい威力だ、
ただ三大夢厳術の威力が最低でツー・ゼノ
レベルなため、弱く見えてしまうだけだ
三大夢厳術のうちのひとつに、
というものがあり、それは
その技の発動中、触れたものがなんでも
核10万個分の威力となり、爆発するという
ものだ、この技は
指定され、使用すること、知ることが
厳禁とされた
それほどに三大夢厳術というものは
恐れられ、求められるものなのだ
「帰ろうか、治君」
不時無はいつもの緩い笑顔を見せた
そのせいか
「…はい」
治は普通の男の子へと変貌した
それから数日が経った
あの戦争の被害は凄まじいものとなり、
化け物レベルの能力者達が激しく、大規模な
攻防戦を繰り広げたため、警察の民間人
誘導が間に合わず、多数の死者が出た
この戦争は
と呼ばれるようになり、能力者統制連合
の危機管理能力や、人員育成の程度、
施設の安全性などが問われることとなった
そしてクロネアや、逆黒などの組織が
問題視された、可能道力組織は本来
治安維持活動を目標に行動し、被害を
最大限に抑えたため、問題視されることは
なかった。
「…」
可能道力組織の雰囲気は最悪だった
中原が死んだことにより、逆黒や、クロネア
への対抗意識や憎悪がピークに達していた
そこへ1人の中学生が助けに来た
だが、この仕事は命に関わるのは当たり前
中学生程度の人間が踏み入っていい
世界ではない、組織内のみんなが思って
いた。
「こんちわ、暾 綜之っていいます。」
(あさひ あぜの)
「…」
組織内は殺伐とした空気に包まれていた
「えと…」
「あぁ、ごめんね、最近メンバーを1人
失ってね、悲しんでるんだ」
「それは災難でしたね…外来攻防光戦争
の戦死者ですか…」
「そうだな….2人で話そう、みんなの前で
話をしても、多分聞く耳持たないからさ」
「治くん、一緒にどう?」
「あ、了解です」
不時無は2人を別室へと招いた
「さて、少しキミのことを教えて欲しい
そこの椅子に腰掛けてくれ」
不時無はひとつの茶色い椅子を
指さした
ひとつのテーブルに不時無と治に
対面するように、暾は座った
「暾君は善能力者育成中学校から来たんだね
あそこはいいよねー、設備完璧!」
札幌には、小学生からの能力者を
育成する中学校が存在する
実は能力は申請し、試験を突破した者のみ
授かることが出来るものである。
その能力者育成学校の中で、特に成績の
いい、雷斗に匹敵する、もしくはそれ以上
の暾が、可能道力組織へと配属された
「なにか武器を使うのかな?」
「はい、このよく分からない刀です」
そう言うと、暾は机の上に、ひとつの
剣を置いた
「これは…」
その剣はなにか妙で、刃の部分に切れ込み
のようなものがある
それに
後ろの方は、ワイヤーのようなものが見えた
「なるほど」
それは、ムチのように刃を伸ばしたり
収縮することが可能な変幻自在剣
だった、
「一応、剣術です、この武器を使用した
伝能もあって、それも使えます」
「…わかった、実力を見よう」