テラーノベル
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瀬里香と入れ替えに、緑が駅に降り立った。
改札口で 笑顔で陸斗が緑に手を振っている。
緑が改札を抜けると、
「久しぶりだね」
と言いながら、陸斗は緑のスーツケースを持った。
「奥さんは?」
「1時間程前に帰ったよ。お義母さんの体調が悪くてさ、気になるからって。
車、横の駐車場に留めてあるんだ。行こうか」
陸斗の誘導で、緑は後ろをついて歩いた。
運転しながら、陸斗は上機嫌だった。
(邪魔者は消えたし、誰にも知られてないし。
心軽やかに アバンチュールを楽しみますか)
「今からどこへ行くの?」
陸斗とは逆に、緑は何となく まだ落ち着かないでいた。
「海辺のホテルを予約してあるんだ。景色もいいんだけど そこのレストラン、料理が美味いので有名なんだよ。特にモーニングが。今日は間に合わなかったけど、朝食券があるから 明日食べよう。今日は取り敢えずそこでランチをして…丁度いい頃にチェックインできる。 昨夜も、そこに泊まってたんだけどね」
「奥さんと?」
「ああ。チェックアウトの時 フロントで、急遽連泊するってことにしてもらったんだ」
奥さんと…泊まったんだ。
緑の気持ちが沈んだ。
奥さんが泊まった部屋に、今度は私が行くの?
昨夜……奥さんを 抱いた?
‥聞きたくても 聞けない言葉だった。
知らなくてもいいことを想像すると、理不尽な嫉妬が炎の様に 緑の心に燃え広がる。
「どうしたの。やっと会えたのに、そんな冴えない顔しないで。ずっと…会いたかったよ」
陸斗は緑の手を握った。
緑も正直、ずっと陸斗に会いたかった。
会いたい気持ちを 無理矢理抑え続けていた。
藤川から聞いた 陸斗のダークな過去も、緑自身が知ってしまった陸斗のとんでもない行いも、全てを知りながら 陸斗を想い続けた。
陸斗の どこか刹那げなあの瞳に惹かれたのは、何となく 自分と似ている部分を感じたからかもしれない。
2人にしかわからない、共通した何かを。
「着いたよ」
陸斗の声で、緑は我に返った。
目の前には、澄み切ったブルーの海が広がっている。
陸斗と緑は車から降り、ホテルの中に入って行った。
駐車場の側に立つ木の影から、誰かが2人にスマホを向けていた。
瀬里香のスマホ画面に、陸斗と緑がリゾートホテルに入って行く姿が写った写メールが入る。
コメント
1件
**美月ゆめか🌸の感想** えっ、最後のスマホの写メ!?😱 誰かが監視してるの…まさか依頼者側の人間?それとも藤川?陸斗のアバンチュール、もうバレるフラグ立ってない!?💦 緑の「奥さんと泊まった部屋に私が行くの?」の心の声が刺さる…切なすぎる。好きだけど嫉妬で心が燃えそうになるの、わかるよ😭💔 でも陸斗の「ずっと会いたかった」の一言で揺れるのも、リアルな恋愛の難しさだよね…次回が気になりすぎる!続き待ってるよ赤井先生!🔥
#狂愛
柏木さくら
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臣桜
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