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一歌「………」
屋上へ行く。行かないと、何されるか分からない。震える片手にもう片方の手を合わせ、深呼吸をする。
一歌「大丈夫」
ガチャという音を立て、屋上に入った。
モブ「あ、遅かったね〜w」
一歌「…それで、なんですか?」
失礼の無いように、敬語を使う。
モブ「お、敬語をちゃんと言えるんだね〜!暴力しなくても大丈夫だね!」
暴、力…?
一歌「……っ」
どう、しよう…お母さんのことを思い出して…体が、震えて…
モブ「なぁに?怖がってるの?」
一歌「そんな、わけ…っ」
モブ「…まぁ、どうでもいいけどね〜」
…本当にお母さんたちに似てる…
一歌「…それで、どうして呼び出したんですか?」
モブ「みんなに、嫌われてほしくて」
嫌われてほしい?これ以上?私の心は絶望一択だった。
一歌「それだけ、ですか?」
モブ「そう!だから〜
一歌「…っ⁉ま、待っt」
お母さんに伝わると…っ!
モブ「あっれ〜?ごめんね?もう、広めちゃったぁ!」
一歌「っ!」
うそ、でしょ…間に、合わなかった…?
モブ「じゃ〜ね〜!嫌われても、知らないよ?あ、もう嫌われてるんだったw」
バタンと音を立てて屋上の扉が閉まる。その音が聞こえた瞬間、体から力が抜けた。
一歌「どう、しよう…お母さんに…お母、さんに…っポロポロ」
涙が出た瞬間にガチャと音を立て、誰かが入ってくる。
?「…星乃さん?」
最悪だ。なぜ、このタイミングであの3人と会うのか。
志歩「ねぇ、星乃さん。セカイ、消えたんだけどさ…どうしてくれるの?」
穂波「星乃さん、邪魔なんだよ」
咲希「セカイが消えて、アタシ達行くところがないの。本当にやめてほしいんだけど」
3人は次々に言う。ただ、私は
一歌「……」
何も思わなかった。
志歩「それに、クラスメイトのモブさんのこと、いじめたんでしょ?嫌われてるからってさ」
そっか。そういう設定なんだ。
一歌「そうなんだ」
咲希「っ。なにそれ!」
なにそれって言われても…
穂波「そんな人だったなんて…」
一歌「…もう、話しかけないでくれる?セカイだって、あなた達が原因でしょ」
あぁ、言えた。これが本音なんだ。私の、本当の…想い。だよね?
志歩「…そう。じゃあね。いじめっ子さん」