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セカキク短編集

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セカキク短編集

9 - いつもの会議の翌日

♥

189

2024年08月26日

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会議中に急きょ呼び出しが入り、その場で退出した菊。できるだけ早く必要だと聞いたためその時の資料を受け取りにルートヴィッヒの宅へ向かった。

「すまないな、俺が用事で足を運べず取りに来る羽目になってしまって…」

「良いのですよ、元は途中で抜けてしまった私のせいですので……ありがとうございます」

というちょっとした会話を挟みながら、応接間のソファに座りながら資料を受け取った。

が………

「………あの、どういう内容なのでしょうか、これは、、」

「…だから早急に見てもらいたかったんだ……」

その例の資料の題には、

「菊のこと誰が1番愛が強いのか!!!!」

とでかでかとした字で書かれていた。

その会議中、実は菊の後にルートヴィッヒも抜けていたらしく、資料はその場にいた全員でああだこうだ言い合いまとめた、と言う。

「ええと……その………」

「……言葉が出ないのは分かるが、一応目を通してくれないか、、?」

「あ、、はい…」




以下は資料の内容の一部である。


フェシリアーノ︰菊がお気に入りのパスタ知ってるし、よくハグする〜!!

フランシス︰1番優しいでしょ!菊がどんなブラックな会社経営してても菊が社長ならストライキしない♡

アルフレッド︰俺は菊のヒーローだから1番菊を守ってるんだぞー!悪い虫がつかないようにね!!

王耀︰よく撫で撫でするあるー!可愛い一面、我がよく知ってるあるよ!!

イヴァン︰僕が菊くんを守ってあげているんだよ?ほら、いつも持ってるでしょ?魔法のステッキ〜☆

アーサー︰24時間365日いつも見てるぞ♡髪の毛も片見放さずここに…♡




「え、、……こちらは大丈夫ですよね……?」

菊がしきりに周りをキョロキョロしだした。

「……ああ、見張りはいるが…」

「なんだか、気配といいますか、視線といいますか、……感じるのですが」

「いや、そのはずは……

き、気のせい、じゃないか……??」

「そ、そうですよね、ははは……」






「「「「「「ばぁ♡」」」」」」


「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「っ……………居たのかお前ら…!……………見張りは…」

「もちろんかいくぐってきたよ!菊くんのためにねー…♡」

「ルートヴィッヒ〜、抜け駆けはよくないよ〜…」

「菊、俺の愛は感じられたか……?♡」

「俺がいるから見張りなんて✕✕✕なんだぞ!」

「だから言ったよね?僕だよ僕のおかげだよ」

「もう喧嘩はいいでしょうよ!?菊が───

っていなくなってる…!?!?」





「送るぞ……菊」

「………お願いします」

「その……頑張れよ」

「…はい」

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