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和樹はこんなに女の子と一緒にいて楽しいと思った事はなかった、百合を迎えに行く1時間前、和樹は自分の期待が大きすぎて、実際は際百合に会ったらガッカリするのではと心配した
しかし、いざ百合と一緒に居酒屋に行って食事をすると、二人は驚くほど好きな食べ物の好みが合った
「百合ちゃんは何学部?」
「文化人類学部の二年よ」
「それじゃ、A館の1号棟だね、どうりて知らないはずだ」
「あなたは?和樹君」
「僕も理工学部の二年、3号棟のC館だよ」
フフフッ「私が傷をつけなかったら、私達あの広いキャンバスで絶対会うことなかったわね」
「実は君が僕の車に傷をつけてくれて本当によかったと思ってるんだ」
「まぁ・・・和樹君・・・」
カウンターに二人で並んで座っていつまでも飲んでしゃべった、和樹は誰かと一緒にいてこれほど楽しかったのは初めてだった
彼女も純粋に和樹に興味を持っているようだった、なので和樹は子供時代の頃から、自分の生活や経験について思いつく事すべてを語った
「君は料理はするの?」
「実はお料理は大得意なの」
連れて歩けば自慢できるほどの絶世の美女の百合は、少しも自分の容姿を鼻にかけていない、それどころか和樹の内面、つまり気持ちや考えていることに興味があるのだと思わせた
彼女と夢を分け合う同士の様な気にさえなった、そんな彼女と一緒にした夕食は和樹にとっては夢の様なひとときだった