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「さて。そろそろ料理を始めましょうか。川俣さんは、2人が起きてきたら装備を上に持っていって干して下さいね。
仲代君は手伝って」
「了解です」
「わかりました」
そう返事しておく。
「あと川俣さん。この前の大潮の時、松葉貝を捕ってきたので焼きますよ。好きですよね」
「ありがとうございます。ついているな、仲代。あれはなかなか美味いんだ」
「あとは、この前採った野草がメインですね。楽しみにしておいて下さい」
先生がそう言ったあたりで、入口の方から足音がした。
「おはようございます」
2人が起きてきたようだ。
◇◇◇
朝食はなかなか面白く、そして美味しかった。
○ 御飯
○ お味噌汁
○ 鶏肉のハムっぽいの
の他は、採取したものだそうだ。
先生の説明によると、
○ 松葉貝酒蒸し
○ 野草の天ぷら
・コシアブラ ・タラの芽 ・フキ ・菜の花
○ 野草炒め物
・イタドリ
○ ノビル酢味噌
○ ギシギシ、スイバのおひたし
という感じ。
「いただきます」
と唱和して食べ始める。
美味しい。
貝はちょっと苦みが残るが、御飯にあう。
天ぷらも、植物部分がホクホクですっと抜ける風味がまたいい。
ノビル味噌は、ニンニクの色々縮小版という感じ。
小さくて、かじると辛くて、これも御飯が進む。
「本当は、先週夜釣りで釣ったゴンちゃんの甘辛煮も出す予定だったんです。でも先週日曜、冷凍する前に全部、川俣さんに食べられてしまって」
「あれは美味しいですね。冬でも釣れるし」
「ゴンちゃんって何ですか」
「小さいナマズみたいな海の魚ですよ。トゲがあって、刺されると酷い目に遭うけれど、簡単に釣れるし美味しいんです」
「5月になれば、小鯖なんかも釣れるな。あの南蛮漬けもいい」
なんて話をしながら。
「先生って、料理が上手ですね」
これはお世辞抜きの本心。
「大学時代から独り暮らしでしたからね。一通りは出来ますよ」
そんな感じで食は進む。
結構豪華で、品数が多かったおかずもあっという間になくなり。
「御馳走様でした」
となる。
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