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食べ終わったら、荷物を整理して帰る準備。
洗濯物もしっかり乾いていた。
ただ個人的には、女子の下着も僕の下着も一緒くたに干すのは、どうかと思う。
僕以外は、特に気にしていない様子だったけれど。
2階のうち、生活用に使っている1室は見ていない。
でも残り2室は、装備を入れたり洗濯物を干したりするのに使っているようだ。
テントも他に2つ。
ザイルやら、金属製の杖やら、何やら危険そうなグッズも置いてあった。
そういうハードな活動もやるのだろうか。
「帰りは、今回の野草を採った現場を案内しながら送りますね」
ということで、車に乗る。
車はやっぱり工務店的な感じ。
中は3列シートで、9人乗れるそうだ。
でもシートそのものは、折りたたみ出来る簡単なもの。
「この車、いざとなったらシートを畳んで、テント代わりにも出来ますし便利ですよ。ディーゼルだから燃費もまあまあだし、四駆だけど小回りも効きますし」
でも中は、とっても簡素だ。
まず助手席は、先輩が座る。そして2列目に竹川さんと栗原さんが乗って。
僕は3列目に乗ろうかなと思ったら。栗原さんが、自分の座っている横を叩いて。
「ここ、まだ座れるよ」
なんてアピールする。
なので、仕方なく横へ。
女の子でぎっちり、というのをまた感じながら。
扉を閉めて、車は発進する。
車が走って、まず着いたのは、開発途中の住宅地みたいな造成地の端っこ。
先生が車を停めて説明する。
「こういう開けたところと、林の中間みたいなところ。こういう場所に、結構美味しい野草が多いんですよ。
例えば、そこに棒のようにいっぱい立っているの、あれがタラの芽ですね。
もう少し先に行けば、コシアブラの大きい木が何本かあります。そこで、今回の天ぷら用は採りました。
あと、造成地側の太い緑の雑草。あれがギシギシですね。スイバも、同じようなところにありますよ」
そう説明した後、また車は走り始める。
今度は、狭い道をぐるぐる走る感じで進んで行き。
堤防が見える駐車場まで来た。
「この岸壁は、私がよく釣りに来るところです。もう少ししたら、サビキで小魚がいっぱい釣れますね」