テラーノベル
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保護されてから数日が経つ。
ある日の夜。
時計は0時を回っている。
💙(……遅い)
目黒は夕方から出ていったきり戻らない。
💙「……連絡くらいしろよ」
そのとき。
ガチャ——
ドアが開く。
🖤「ただいま」
💙「……っ!」
目黒のシャツが、赤い。
💙「おい、それ……血か!?」
🖤「あー……ちょっと揉めただけ」
💙「ちょっとって量じゃねぇだろ!」
🖤「大したことない」
笑う。
でも顔色は悪い。
💙「座れ!」
無理やりソファに押し込む。
💙「脱げ!」
🖤「随分と命令口調だな」
💙「うるさい!」
シャツを脱がせると、脇腹に切り傷。
💙「……」
息を呑む。
💙「これで“大したことない”?」
🖤「かすり傷だ」
💙「どこが!」
💙「……組織か」
🖤「……」
💙「俺のせいだろ」
🖤「違う」
💙「違わねぇよ!」
🖤「君を守るって決めた」
包帯を巻く手が震える。
💙「……なんで」
🖤「……」
一瞬、沈黙。
🖤「前にさ」
💙「…?」
🖤「守れなかった人がいるって話しただろ」
💙「またその話か」
🖤「同じ目をしていた」
💙「は?」
🖤「強がって、無理をする目」
視線が合う。
🖤「放っておけなかった」
胸がざわつく。
💙「俺は……そいつの代わりかよ」
🖤「違う」
でも、ほんの一瞬、目が揺れた。
💙「……」
💙「無茶すんなよ」
小さな声。
🖤「心配してくれてるの?」
💙「うるせぇ」
でも、手は離れない。
🖤「大丈夫」
🖤「俺、強いから」
💙「血だらけのくせに」
目黒は少し笑う。
その笑顔が、痛々しい。
💙「次また傷増やしたら」
💙「許さねえから」
目黒が固まる。
🖤「……それ、ずるいな」
💙「は?」
🖤「守ってるつもりが、守られてる」
静かな夜。
距離が近い。
💙「……死ぬなよ」
🖤「死なない」
少し間を置いて。
🖤「君がいるから」
その言葉が、胸に刺さる。
怖かったはずなのに。
今は——
——つづく。
コメント
6件
やばいめっちゃ続き楽しみです! 最高しか言葉が出ません🥹

