突然だが僕は異世界から転生してきた人間だ。
目が覚めるとなにかに運ばれていて、暴れても無駄だと大人しくして待った。
そして数時間経つとやっと外の景色が見えたと思ったら、まさかの某ゲームで見た男子校のNRCの背景と全く同じ学校があった。
最初はなんでゲームの世界に転生してんだ??と冷静になったが諦め癖が付いてる僕は。
まぁ、なるようになるだろうとコンマ5秒で諦めた。
それから入学式特有の長々とした話も終わり、次々と自分の寮決めが始まった。
どうせゲーム通りオンボロ寮だろうと流れに身を任せていると何故か魔力持ちでオクタヴィネル寮に振り分けられた。流石に動揺したが顔に出さず列に並ぶと次の番がアズール・アーシェングロットっだった。
あれ?と思いながらよく考えたらアズール・アーシェングロットと同じ同級生ならグリムもマブsも来年入学じゃないか?
「あー」
多分これ僕は監督生じゃないなと直ぐに察した。
入学式も無事に終わり指定された自分の部屋に向かうと悪いことは重なるのか、一緒の部屋になったのは慈悲深い精神wのアズール・アーシェングロットで正直気絶しそうになったが倒れる方が100番面倒臭いから倒れるのを留まった。
「…やぁ、初めまして。これから一緒の部屋になるカオル・ミヤビだ。」
「…えぇ、よろしくお願いします。
僕の名前はアズール・アーシェングロットです。」
ニッコリとゲームでよく見る胡散臭い顔で微笑まれて爆笑しなかっただけ褒めて欲しいものだ。
まぁ、深く関わらなければ同じ部屋でも問題無いだろうと軽く考えていた…が。
ある事件でアズールが君とは意図せずに深い関係になってしまった。
それが三ヶ月後に起こった事件だった。
事件が起こるまではルームシェア同士の距離でお互い腹の中を探ることも無く普通だった。
今日は絡んできたサバナクロー寮のモブが良いタイミングで絡んできたから仲良く遊んで()あげて、お財布からお金を貰い。ストックが無くなっていた男性変身薬を買い溜めした。
自室に帰るとアズールが今日は部屋に帰って来ないと置き手紙が書いてあったから来月分の変身薬を飲んでから風呂上がりのまま上半身裸でうろついていた。
そしたらアズールがが帰ってきて腕と背中一面にビッシリと入れている紋々(入れ墨)がバレてしまった。
「えっ…誰ですか!?」
「えっ?アズールくん!!」
「その声はミ、ミヤビさん!?えっ?その背中は?」
「えーと」
流石のアズールもフリーズして固まってしまった。
一瞬だけ、あの双子も僕の背中を見たら同じ反応するのか気になったが妄想だけで留まろう。
それに、まさかの普段はモサくて地味で平凡で身長だけ高いどこにでもいる真面目そうなモブが忘れ物か分からないけど偶々帰ってきたらオールバックで背中に紋々ビッシリ入れてたらそりゃあビックリするか。
…てか我ながら自分の情報量多いな。
「えーと、アズールくん」
「へっ、はい」ビクッ
「これは僕の趣味で入れてるものだから秘密にしてもらえると嬉しいんだけど」
「わ、わかりました」
顔はキリッとしてるけど若干体が震えてるのがなんか可愛いし理解してもらえて安心をした。
「ありがとう!約束だよ、アズールくん」
「ひっ」
ニコリと精一杯の笑顔で言うと腰を抜かして泣きながら部屋からて出ていってしまった。
カオル・ミヤビ
♀→178cm ♂→180cm
転生前は普通の高校生で家の仕事の手伝いをしていて、赤ん坊の頃から跡継ぎの為、男として育った。
裏切りと死の世界で育ってきたせいか他人に対して全く容赦が無いのと無感情。
頭の回転が尋常じゃない程早く、相手に違和感を持たせないよう行動するのに慣れている。
♀姿でも身長も高くて普通にイケメン。
続く…と思う。
コメント
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面白かったです!続き楽しみにしてます🎶