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四話 参上
◆ スライムキング戦
(スライムキングの本体に迫る真理)
真理(剣に水を纏わせながら)
「でやあああっ!!」
(真っ二つに斬り裂く)
真理
「リン!魔法!」
リン(杖を構えて)
「大焔(だいえん)ッ!!」
(爆炎がスライムの断面を焼き尽くす。だが――)
スライムはすぐに仔スライムと融合して修復される。
リン(指差しながら)
「あそこ! コアがある!!」
真理(うなずき)
「任せろ!」
(剣を突き刺そうと飛び込む真理――だが!)
スライムキングの薙ぎ払いが彼女を吹き飛ばす!
真理(地面を転がりながら)
「っ……面倒だな……そうだ、リン! 私の剣に炎を纏わせてくれないか!」
リン
「了解! 《纏火(てんか)》!」
真理の剣が紅蓮の刃と化す。
真理(ニヤリと笑い)
「爆ぜろっ!!」
•炎剣に冷水をぶつける。
•急速に蒸発し、大爆発が発生!
爆風によりコアが露出!
真理(吠えるように)
「今だッ!! おりゃああああ!!」
(渾身の一撃が、スライムキングのコアを貫く――)
……はずだった。
⸻
◆ 第二の脅威
背後に、不穏な気配――
巨大なスライムクイーンが現れる!
リン
「……どうやら、二体同時に倒さないと復活するようね」
真理
「……どうしたものか……」
(スライムたちがチャージを始める。魔力が収束し、ビーム発射の予兆――)
⸻
◆ その時、空から!
ドォォォォン!!!!
(爆音とともに、森に人影が落ちてくる!)
???(ド派手に着地して)
「参上!!」
真理
「うわぁ!? 誰っ!?」
リン(目を細めて)
「……人?……人なの……?」
•筋肉質な体格に、着崩した柔道着。
•短髪で、どこか陽気なオーラを纏った漢。
???
「この辺じゃ俺を知らねぇ奴はいねぇ! お前ら旅人だな?名を名乗れ!」
真理(困惑しながら)
「え、えっと……私は碧流真理(へきる・まり)。Δランクの剣勇者です……?」
リン(慣れたように)
「リン・テレジア・アルダイン。β魔術師です」
???(うなるように)
「なんだって?β?……やるじゃねぇか!
俺はバルト・バルデア! αランクの武闘僧侶だ!!」
真理(ややムキになり)
「言っとくけど!登録したばっかってだけで、実力はα以上だからね!」
バルト(興奮気味に)
「勇者……ついに現れたか! 5年は出てこねぇと思ってたのに!
でもおいおい、スライムなんかに手こずってるのか?まじか!新生勇者が!?」
真理(怒り気味に)
「違うの!リンは近接できないし、二匹同時討伐じゃないと意味ないの! 物理的に困難だったの!!」
バルト(納得して)
「……なるほど、そういうことか」
(拳を構える)
バルト
「じゃあ、俺も協力するぜ」
真理(構え直し)
「OK。クイーンは任せて!」