テラーノベル
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家に帰ると母さんが帰ってきていた。
母「翔太、どこに行っていたの?」
翔「…ただの公園だよ」
母「そう…出かけてないで勉強しなさいね」
翔「…うん、」
亮兄ぐらい俺も頭が良ければなぁ…
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早く…誰も入ってこない俺の部屋に帰ろう…
ガチャ(ドアを開ける)
母「亮平!今度2人で出かけましょう?」
思わず立ち止まってしまった。足が動かない…
母「良い点を取ったご褒美よ! 少し遠い、
ショッピングモールにでも行きましょう?」
全部聞こえてるよ、母さん
亮兄の返事なんか聞きたくない。
俺の足!動けよ!!
亮「うーん…どうしようかなぁ……」
聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない
亮「じゃあ_」
動いた!!
バタンッ(ドアを閉める)
…やっと、1人になれた
返事…聞かなくて済んだ
もうヤケクソになり、ベッドに自分の身を投げ、
さっきあったことを振り返る
翔「…涼太」
声に出して、もうこの世にいないと分かった、
本当に仲良しだったあの幼馴染の存在を思い出す
あいつは…衝突事故で死んだのか
こんなに誰にも必要とされない俺だ、
どうせ死んでも誰も悲しまないんだろうなぁ
まあその方が色々楽なんだけど、
翔「…てか、」
亮兄、何であんなに俺がいなくなっただけで、
泣きそうになってたんだろ?
俺は誰にも必要とされてないはずなのに。
コンコンッ
翔「うわっ!……誰、」
亮「驚かせてごめん、俺だよ」
翔「……入って来ないで。早くどっか行って」
亮「翔太、俺は_」
翔「亮兄の話なんか聞きたくない。
今度母さんと2人で出かけるらしいじゃん。」
亮「ちょっと、翔太、話くらい_」
翔「あぁもう!うるさいな!
早くどっか行ってって言ってるじゃん!!」
亮「……ごめんね、翔太」
……あーあ…何でこんな返し方しちゃうんだろ…
何でこんなすぐ怒っちゃうんだろ
それくらい…俺は亮兄が嫌いなんだな_
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡ × 3
コメント
8件
一通り読ませていただきました! 続きめっちゃ楽しみです♪
あべちゃんにとってはしょっぴーが大切な存在なんじゃ…?