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〜前書き〜

こんにちは、雪夜です。今回は自傷、自〇表現ありなので苦手な方はバックしてください。

それでは、本編どうぞ。

〜本編〜

そう、あれは突然の事だった。乱歩さんと事件を解決した直後、”好きだ”と云われた。私は驚きを隠しきれず慌ててしまったものの、冷静に考えた後、”私で良ければ”と返事をした。それからはずっと幸せだった。

乱歩さんが探偵社の皆に報告するまでは。



「えっ?今なんて?」

「何度も云わせるな。乱歩さんにちゃんと恋人らしく接する事が出来ているのか?」

「なっ、、、何で国木田君が知ってるの!?」

「乱歩さんから聞いたんだ」

「へ、へぇ、、、」

もう皆に報告したんだ、、、まぁ、乱歩さんなら報告するだろうとは思ってたけれど、こんな早くに広がるなんてねぇ、、、

「乱歩さんに迷惑かけるなよ。しっかり恋人としての自覚を持って行動しろ」

「判ってるよぉ、、、」



「あ、太宰さん!乱歩さんとお付き合いする事になったんですよね?」

「敦君も乱歩さんから?」

「はい!とても嬉しそうに報告してくれたんです!」

嬉しそうに、、、か、、、

「乱歩さんに迷惑かけちゃ駄目ですよ?」

「判ってるよ、有難う」



皆が私と乱歩さんが付き合うことを祝福してくれたのは嬉しかった。

でも、其れは私のプレッシャーでもあった。

私みたいな人が、本当に乱歩さんの恋人で良かったのか。

ずっと、不安に押し潰されそうで、怖い。



「はぁ、、、乱歩さんから告白されたのだからあまり気にしなくたって良いのだろうけど、 本当に私で良かったのかな、、、」

元ポートマフィアの私が、世界一の名探偵の恋人になるなんて、、、思いもしなかった未来に私は二つの感情を抱いている。一つは、乱歩さんが私に好意を寄せてくれたのが凄く嬉しい。

二つは、本当に私は乱歩さんの好意に応えられているのか不安なのだ

私は恋なんて知らない。恋人としての振る舞いも、人を愛する事も。

自分への戒めで失敗したぶん傷付けた

乱歩さんの隣だから、恥じぬように行動しなければならないプレッシャーが知らない内に積み重なって、限界を迎えた

どんどん深くなって、出血量も増えて、一つ傷付ける度に心がズキズキする


そんな事を続けているうちに、私はこう思った

「、、、私は、、、乱歩さんの隣に居るべき人間じゃあないんだ、、、」

こんなに、自分で勝手に追い詰められて、自分で勝手に傷付いて、自分で勝手に決め付けて

私って、本当に莫迦だなぁ

約束、守れそうにないや

当たり前みたいにロープを結んで、引っ掛けて、首を通して

私は、踏み台からそっと足を離した


〜次回へ続く〜

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