ピクル)…ほれっ、これ朝ごはんな
そう言いカリカリに焼きあがったフランスパンと熱々のコーンスープを私の前に出してくれた
私)あっ、ありがとう。いただきます
昨日から何も食べていなかったのが原因なのか食べずにはいられずパンに手を出し、ガツガツと食べ始めた
ルルア)まぁ、いい食べっぷりね!どんどん食べちゃいなさい!おかわりは沢山あるからね
私)…コクッ
先程の話などなかったかのように2人は私と接する
ピクル)今日はちょっと街の方に行くぞ
私)..どうして?
ルルア)あなたに私たちの買い物を手伝って欲しいのと同時にこの国を知るのに良好かと思ってね!
ピクル)あぁ。どうだ?割と楽しみだろ?
私)うん
ルルア)それじゃっ、ご飯食べ終わったら早速行きましょ!
3人で会話をしながらご飯を食べ進めていく
さっきの話の事は何となく触れないことにした
それぞれ食べ終わると準備をして外に出た
2人の格好はフードのようなものを被っており顔が見えずらい格好だった
ルルア)ん〜!いい天気だわ
ピクル)そんじゃ、行くか
2人に引率してもらい歩いて行くと少しずつ周りがガヤガヤし始めた
私)どんどん人が多くなってる
ピクル)あぁ、こっからすぐそこに街があるからな。迷子になるなよ?
と言い、ピクルはそっと私の手を握る
私)うん
歩いていくと遠くから音楽が聞こえてくる
街の門らしき所に着くとルルアが私の前に立った
ルルア)ようこそ!魔法の都、ウェルバリアへ!
道は石で出来ており、辺りにはレンガや木でできたお店が並ぶ
その前はフードや帽子を被った人々で満ち満ちており値段の交渉やら世間話やらでザワザワしている
だがそれらの会話は、どこかから流れている金管楽器の演奏でかき消され聞こえなくなっていた
私)わぁ…
ルルア)ふっふっふっ、大きいじゃろ?ここでは沢山の人が魔法に関連するものを求めてやってくるんじゃよ
後ろにいたピクルが私の方に手を置き話す
ピクル)そうだなっ!今日はお前が気になったところ全部行くぞっ!
私)あ、う、うん
私)(なんか2人の口調が、変わった…?)
ルルア)じゃが、先にわしらの買い物をして、それから探検と行こうかの
ピクル)そうだなっ!
ルルア)ほれ、ついといで
2人は私を後ろに付いてくるよう促した
ピクル)そんじゃ、行くかっ!お前にとって初めてのウェルバリアだからな!今日はうんといい日にするぞ!
私)う、うん!
2人に付いて歩いて行くと道中に沢山のお店がみえる
そんな中一つだけ目に止まった建物があった
“リヴァルカン”看板にはそう書いてあった。
私)(何を売ってるんだろう?気になるな〜)
ピクル)おーいっ。どこ見てんだ〜?付いてこないと置いてくぞ〜
そのお店が気になっていた私は無意識のうちにその店に足を運んでいた
チャリンチャリン__
中を見ると沢山の本が置いてある。どうやら本屋のようだ
私)(わぁ、数え切れないくらい本がある!)
???)いらっしゃい……む?
店員に見える人物が顔をのぞかせ私をじっと見つめる
私)え、えーと、私の顔に何か付いてます?
店員)お主…どこかで見た顔な気がするが、どこじゃったか
店員は私から見て右上を目だけで見上げる
私)(右上を見てるってことは、何かを思い出そうとしてるみたい。どこかでそんなことを読んだな…どこだったか、)
店員)…あ、そうじゃ!お主、数百年前の物語に出てくる少年にそっくりじゃのぅ。でもなんの本じゃったか、
私)(す、数百年前の物語…この人、そんなことまで覚えているんだ。)
店員)なんだか気になるヤツじゃのう、ちと、こっちにおいで
私)はっはい
店員は店の奥の方に私を連れていく
店員)この扉を開けておくれ
私)…?はい
扉を開けるとそこは特に何も無い部屋だった窓は鉄格子で囲まれ、壁は防音の作りになっているようだ
私)ここで何をっ、うわっ!?
店員はいきなり私の背中を押し部屋に入れると扉に鍵を閉めた
私)えっ!あのっ、店員さん?これは何を…
店員)ええものを手に入れたわい。そこでしばらくまっとれ
店員は顔をニヤつかせ、店の方へ戻って行った
コメント
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文章の作り方上手いですね~ 参考にさせていただきます