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学年一の優等生様には
才能がないらしい。
# prsk夢小説注意
# 魔法学園パロ
2024-08-05
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『才能というものは、
全人類が持っている物だよ。』
かつての偉人が残した、
有名な話だ。
その昔、才能の無さに苦しんだ
少女が居たらしい。
その少女は、その苦しみから逃げるために
とある神社へと向かった。
そして、彼女はこう言った。
『才能という物に縛られている。
どうかそんな私を救ってください。』と。
神社の巫女はこう言った。
『才能という物は、見つけれないだけで、
全ての人々に与えられている』と。
『…才能なんて、無い方がマシだよ』と。
┄┄┄┄
「……『レイン・アイス』」
僕がそう詠唱すると、
杖の先端は白に染まり、
氷の雨が降り注ぐ。
ここは実技教室。
魔法の特訓をしたい人達が、
日々ここで練習を重ねている。
僕も例外ではなく、ここの所毎日
魔法の練習をしている。
「『タイム・クラッシュ』」
この魔法は練習しても意味がない…というか、
相手がいないと発動できない。
更に言うと、『時魔法』を使える
相手にしか効かない。
つまり、練習には向かない魔法ということ。
じゃあなんで練習してるんだよって
思った人もいると思う。
実は、これは僕の魔力のコントロールの
練習をしている最中なんだ。
病院から今は経過観察って言われてて、
魔力のコントロールの練習を
してるってわけ!
本当はもうちょっと動きたい所なんだけど、
この前のS級魔物退治の時に
骨と内蔵をやっちゃって…
病院と学校からお叱りを受けて、
今は激しい運動は控えるようにって
言われちゃったんだ。
言いたいことは分かるけど、
だからって1ヶ月間戦闘禁止は
かなりキツイって…
まぁ、そのおかげか僕の体は順調に
治ってきてて、傷も塞がってきている。
自室にいることが増えて、
流石に訛ってきてるだろうなと思って
今こっそりやってる。
変装魔法もしてるし
(クオリティは別として)、パッと見
バレる事は無いと思う。
けど…そろそろ疲れてきたから
寮に戻ろうかな…
十数回魔法を発動した所で、
僕の体力が持たないと感じだ僕は
寮に戻ることにした。
白月 自室にて
「……おかしい。」
パソコンと睨めっこしながら
僕は呟いた。
「こんなのおかしい…」
傍から見たらただの変質者だが、
ちゃんとした理由がある。
「どうして僕だけこんなに
仕事の量が多いわけ!??!?!?!!」
多分ここ半年で1番大きな声を出したと思う。
けれど無理はないだろう。
「魔法祭の準備、魔法の特訓、
生徒会からのお知らせ表作り、校則の
見直し、学校アンケートの実施…」
「殺す気!?!!!?!」
さっき言った事以外にもやることはあって、
本当に仕事が山積み。
こういう時はいつも生徒会の誰かを呼んで
一緒に作業するんだけど、
生憎今日は朝に会議をやったので、
昼以降の作業は原則禁止。
どういう理屈が分からないけど、
生徒会長・副会長はOKらしい。
まぁ、本当にふざけてる。と思ったのも
最初の半年だけで、
後は慣れてたんだけど…
流石に疲れるよ、これ。
「あー…絵名さんに会いに行こうかな」
「いや、でもまだ1時半だしな…
流石に居ないよなぁ…」
絵名さんは美術部に入っていて、
木曜日の今日は昼休みに部活がある。
…だけど、夜間定時制の人達の
部活は放課後にある。
もちろん全日制の人もあるんだけど、
夜間定時制の人達が昼休みに部活がある日は
全日制の人達が放課後に部活がある。
その逆もあって、
今日は丁度その日だ。
夜間定時制の人達の部活が、
放課後にある日。
つまり、僕が今日絵名さんに
会うとすると放課後まで待つことになる。
けれど僕は午前授業で終わりなので、
学園ではなく寮にいることしか出来ない。
別に学園に居てもいいんだけど、
夜間定時制の人達の『なんでアイツいるん』
みたいか視線が突き刺さる為、
お勧めはしない(というか不審者と
勘違いされた人も居るらしいから
辞めたほうがいい。本当に)。
僕は副会長だし、何らいても違和感は
無いし、何で居るのって聞かれても
校内の見回りって答えればいい話だ。
僕の顔と名前は一応浸透してるだろうし、
大丈夫…なはず
「…うーん、…絵名さんの絵、
見たいし待つか。」
そうして、僕は放課後まで
待つことを決めた。
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