テラーノベル
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修学旅行の朝は早い。
俺は心の中で踊った。
それほどこの修学旅行が楽しみなのだ。
新幹線の中ではずっと窪田の馬鹿らしい話を聞かされた。
テストの話や花壇を踏んだ話、校長のモノマネをしたら後ろに本人がいた話。
どれもこれもつまらなかった。
それはそうと、後ろの席は長谷川と中井が座っていた。
何やら最近ピアノが上手く弾けないらしい。
こっちはなかなかお嬢様な話である。
だがこの話の落差があまりにもあり、これはこれで滑稽でいいのかなと思ってしまう。
その直後ちょうど席から富士山が見えた。
窪田は気づかぬ様子である。
中井は富士山に気付き、ふと、言った。
「青いな。」
それだけか。
日本一の山を見て青いの一言か。
あんたは赤富士しか見たことがないのかと思ってしまう。
でも富士山は確かに青かった。
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