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「ゆ、優斗!」
「長ぁ、片付けといてね、この悪魔の長を」
「はい、はい」
死神は連れて行かれた。長は止めようとしたが、天使界の長に止められていた。
死神の目は覚めない。
どれだけ声をかけても。
「うぅ…」
呪い人形·りくが目覚めると、もうそこには、優斗の姿はない。
「死神くん…?」
辺りを見回しても誰もいない。
「…っ…」
「あ、起きた?」
「て、天使…?」
「どうしたの?大丈夫だよ。何もしないからさ…」
ぷすっ
「いたっ…!」
「ごめんね、もうちょっと寝てて」
何この痛み…、注射?
まただ…、意識が…
「君が町の子供を助けたことは知ってるよ。自分が危険な目に遭うかもしれないというのに、他人のために助ける…!天使だよ、きみは!」
「君は天使の王子になってね。パートナーは俺だから!次目が覚めたら、君は天使界の王子だよ!」
「んっ…?」
「おはようございます!俺の王子様!!朝ごはんできてますよ!」
「……。」
「どうしたんですか?王子様♡体調でも悪いんですか?看病してあげますよ♡」
「…大丈夫」
「ふふっ!かわいい♡」
ちゃんと催眠かかってる…♡
かわいいなぁ…♡
これで永遠に俺の王子様だ…!
…でもあのりくとかいう呪い人形…?あいつは危険人物だな…。あいつには気をつけないと…!
「優斗王子様!これあげますよぉ!手だして下さい!」
「…ん、」
ごめんね、優斗くん。君の魔力も記憶も書き換えるね…。
指輪をはめる。
「…ありがと…」
優斗はじっと指輪を見つめる。
「綺麗でしょう?」
「…うん、」
「…」
指輪についている、白い宝石も、だんだん黒く染まっていく。これが、優斗の魔力だ。
優斗の魔力が指輪の中にある今では、俺たちに抵抗はできないだろう。まぁ、催眠にかかってるから、手出しはしないだろうげど。
優斗も、新人だけど強い魔力を持っている。
悪魔界の者だから、死神だから。
あのりくとかいう呪い人形の影響もあるだろう。
呪い人形は悪魔界では有名な人物だ。
あれの弟子だから強いのだ。
「だれか、助けに来るかなぁ…?」
俺は優斗の隣の小さなイスに座り、玄関を見つめていた。
その間にも、優斗の魔力は少しずつ、指輪に吸収されていく。
(呪い人形にこれ見せたらどんな反応するんだろう…?)
俺は気になった。
怒るかなぁ?泣き崩れるかなぁ…?
弟子が急に襲いかかってきたら、どうなるかなぁ…?
モグモグ…
「!美味しいですか?」
「…うん。」
この料理には、天使界の者になるための特別な薬が入っている。
さぁ、悪魔界との縁を切り、天使界で楽しく暮らしましょう…!
目は赤い瞳から、白い瞳に。
クリスタルのような、綺麗な瞳だ。
「美しい…!」
今までこんな、美しい瞳をもつ者はいなかった。
「クソっ…!一体どこに…!」
そのころ、りくは優斗を探しに、悪魔界を探し回った。しかし、どこにもいない。
「ま、まさか…?」
りくは、天使界へと視線を向けた。
「…、行くしかない…!」
りくは天使界へと足を踏み入れた。