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under wolf


みんな(ドリーム、インク、ローラン)しばらく塞ぎ込んでいた。いや、ローランは怒っていた、今まで一緒にAUを助けてきたのに急に裏切られたような状態だったから。

ドリームは悲しんでいる様子だった。振る舞いには出ていないが、感情では悲しんでいるとナイトメアは言っていた。

インクは…感情のインクを飲んでも基本ボーッとするようになった、ソウルレス状態と似ている。

一方under wolf組は必死に空と練磨を探していた。いつもAUに通っては情報収集している。


日向「おいそこのお前ら!とっておきの情報が手に入った!空が見つかった!」

インク・ドリーム「え⁉︎どこ⁉︎」

日向「under swapホットランドのマグマの上に基地かなんか作ってやがった!とにかく早く行くぞ!」




海里とクロスはお留守番、ローランはやる気を失った。

under swap


日向「おい空!」

空「ひなにぃ…邪魔しないでくれる?今はりゅうにぃを復活させるのに手一杯なんだ。」

日向「俺達はその事じゃなくて練磨に用があるんだよ!」

練磨「…うるさいんですよ、何か用でしょうか」

日向「練磨テメェ!空に何吹き込みやがった⁉︎」

練磨「別に何も吹き込んでなんかありませんよ。空さん自ら私に協力してくれたんです。それに…もうすぐこの”計画”も終わります」

日向「は?計画って…」


日向と練磨がもめている間、ドリームは空に話しかけていた。


ドリーム「空…なんで…?」

空「……」


空は背を向けてしまった。話す事は無かったが、ドリームには、空が小さく「ごめん」と言っているのが分かった。


練磨「さぁ空さん、竜一さんのソウルをその機械にセットしてください。」

インク「空!やめるんだ!彼の言う通りにするな!」

空「…ねぇ練磨、1つ聞きたいんだけどさ」

練磨「なんでしょう?」

空「この…計画っていうのかな…終わったらさ、君はりゅうにぃに会って…次は僕のお願い聞いてくれるよね?」

練磨「えぇ勿論です。貴方の願いは確か…あぁそうでした、”お母様に会いたい”んですよね?」

空「…」


日向は唖然とした。確かに自分達兄弟…海里以外は母、瑠奈からあまりよく思われていなかった。…空はまだ純粋だからまだ母の愛という物を知らないし、ずっと欲しいと願っていた。七夕の短冊にも昔書いていたくらいだ。


練磨「さぁ、お母様に会いたいなら早くセットしてください。」

日向「やめろ!」

練磨「邪魔はさせませんよ。」


練磨と日向が戦い始めた。日向はなんとか空の所へ行きたいが、練磨が邪魔をするように剣を振っている。インクも参戦するが、練磨が筆を斬ろうとするので、攻めきれずにいた。

今、空に1番近い所にいるのはドリームだ。しかしドリームは近寄ろうとせず、話し合いで解決しようとしていた。


ドリーム「空、こんな事してまで自分の願いを叶えたいの?」

空「…」


空は機械にソウルをセットしようとするが、よく見ると手が震えていた。


空(今更何を怖がってるんだ…)







空も分かっていた。こんな事は間違っていると、でも練磨の誘惑にのってしまった。







でも、今は…





友達や、兄、自分よりも大切な人ができたから。





空「悪いけど練磨、僕、やる気無くしちゃった。この計画は終わりにしよう」

ドリーム「空…!」

練磨「なっ…」

日向「ハッ!ざまぁねぇな!さぁとっとと俺の手で葬って…」

練磨「………




誰 が 諦 め る っ て ?」



空「⁉︎」






空に憑依?した。



日向「ハッ!また憑依か!何度やったって…⁉︎」

インク「どうしたの?前は解けたんだよね?」

日向「いや…ありゃあ憑依じゃねぇ…”融合”だ…!」

ドリーム「融…合…?」

日向「あぁ…融合は憑依とは違って乗り移るんじゃなくて完全に乗っ取るんだ…故に空は…」

ドリーム「そんな…」

練磨「…やっと、やっとですよ…ハハハ…昔からの念願がやっと叶った…!あぁ…!なんて快感なんだ!」


狂った様に、練磨が何かぶつぶつ言っている。痺れを切らした日向が


日向「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎練磨テメェだけは許さねぇ!いつもいつも俺達を巻き込みやがって!何様のつもりだよ!」

練磨「さぁ?どうでしょうねぇ…」


不意に、空の体から黒い翼が生えた。練磨にある物と同じで、白い翼の竜一とは真反対だった。彼の発する言葉と姿は…正に悪魔そのものだった。






戦闘が始まって30分が経過していて、日向達はボロボロだった。空は元からかなり強くてそこに練磨の力が上乗せされたから…それもあるが、見た目が空だから3人共傷つけるのを躊躇っていた。


日向(何か…何か方法は無いのか⁉︎)

練磨「戦闘中に考え事ですか?随分と余裕ですねぇ」

日向「ハッ、お前って臆病だよな。自分の力じゃ勝てないからって空の体を乗っ取るなんてよ」

練磨「うるさい口ですね、実に不愉快です。」


練磨が日向の腹を殴った。日向はそのまま壁と衝突して、頭を打ったのか気絶してしまった。


インク「日向⁉︎」

練磨「少し大人しくしてもらいましょうか」


練磨がインクに重量魔法をかけて宙に浮かばせた。ドリームに歩み寄っていく、ドリームは反撃しようと弓を引くが、剣で少し遠くの方へ弓が飛ばされてしまった。これじゃあダガーも出せない。


練磨「なぜでしょうね、貴方を見てると変な感情が流れるんですよ…あぁ、そういえば空さん、貴方に少し嫉妬していたんですよ。」

ドリーム「え…?」

練磨「どちらかというと憧れとかの方に近いですがね、貴方の周りにはいつも沢山の方々が歩み寄ってどんどん好きになっていく…貴方のポジティブによってね。貴方は中身や外観、どちらにしても優れている。戦いのセンスなども含めて。

自分はそんな才能が無くて、取り柄など無い…全てを兄と比較されて、友達ができても離れて儚く散っていく…なんとも綺麗で純粋な心なんでしょうか、ねぇ?見ていてとても愚かでした。」

ドリーム「彼の事をそんな酷く言わないで!」

練磨「おや?珍しく怒っていますねぇ?慈悲深い貴方が…さて、お喋りはここまでです。」


練磨がドリームに刃を向けた。インクは止めたくて必死にもがいたが虚しく終わる。ドリームは空に向けてこう言った。


ドリーム「空…」












大好きだよ






練磨「⁉︎」



空が練磨と体の主導権の取り合いをし始めた。


空・練磨「やめて!ドリームを「空、私に主導権を「うるさい!君、僕を「私に従って「駄目だ!「体を「好きなんだ「誰を?私に逆らうのか⁉︎「俺はあんたの物じゃない!」


空は地面から棘を出して自分の左目に突き刺した。

ガクン、と身を震わせてその場に倒れた。


ドリーム「空!」


ドリームは空に駆け寄って体を抱きかかえた。

同時に練磨が空から出てきた。


練磨「そいつは私の物だ!」

ドリーム「彼は誰の物でもない!」


ドリームが空のベルトについていた青い瓶を手に取り日向の方向に投げた。日向は既に意識を覚醒させていて、見事にそれをキャッチし、機械の方にテレポートした。


練磨「やめろ!」

日向「誰がやめるかこのイカれアンポンタン!」


日向は機械に瓶をセットした。すると機械から光が溢れ出して全員が目を瞑った。


目を開けるとそこにはあくびをしている竜一の姿があった。


竜一「…ワオ、みんなボロボロだね、で…練磨、君が元凶だね?」

練磨「黙れ!」


練磨が竜一に剣で斬りかかろうとしたが、あっさりと避けられブラスターの攻撃を喰らって…消滅した。


日向「…お前またアタック上がってないか?」

竜一「そう?まぁそれは置いといて…空とは距離を取らせてもらうよ」

インク「え?どうして?」

竜一「これは練磨が元凶だけど事件の発端は空だ…弟がこんな事したんだからさ…あとなんか空翼生えてるし」


でも、どちらにしても2人は明日会う事になるだろう、なんたって…








明日は2人の誕生日だから。

君を助けたいだけだから

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