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新月 つむり🐌
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その後。
木々の雪の付き方も、よりクリスマスツリーに近づいた。
ただ、足下が踏み固められた雪なので慎重に歩く。
足下をしっかり見て確認しながら。
「空が綺麗だね」
「凄く青いのだ」
彩香さんと亜里砂さんの声。
その空がどんどん広がっていく。
周りの木々の背が低くなってきて、周りの山の高さが少しずつ低くなる。
坂が緩くなったかなと思ったら。
「小屋が見えたぞ」
川俣先輩のその台詞で、視線を足下から前へやる。
確かに小屋が見えた。
テントも前にいくつか張ってある。
「到着ですか」
「ああ。テントを張る場所を見繕って、ザックを下ろそう」
板張りで少し高くなっている場所がいくつかある。
「本当はこの上に張ると楽なんだろうけれどさ、うちのテントは大きすぎるから」
そんな訳で、そこそこ広くて平らな場所を見つけて、ザックを下ろした。
「私は小屋に支払いに行ってきますから、先にテントを立てておいて下さい」
そんな訳で、早速テント設営。
「まずはテントを張る場所を踏み固める!」
そんな訳で、皆でガシガシと雪を踏み固めて平らな場所を作る。
上にシートを敷いて、テントの本体を載せる。
ポールを通してテントを組むまでは、いつも通り。
「次はこの銀マットの薄いのを中全体に広げてくれ。あと内張もな。下でも言ったけれど、靴は脱がないで」
僕と彩香さんが靴の雪を落としてから、テント内にそのまま入る。
まずは中に、薄くて広い銀マットを敷く。
ほぼテント全体に敷いた処で内張を張って、更にザック等も雪を払って入れた。
一方、外にいる組はロープを張って、ペグでテントを固定している模様。
普通のペグだとすぐ抜けるという事で、板を埋めるタイプのペグを持ってきた。
これを雪の下に埋めて踏み固めて固定するそうだ。
僕と彩香さんが再び外に出た時、6本のロープ全部が張られた状態になっていた。
「これで設営は完了」
「テント代を払ってきましたよ」
先生が戻ってきた。
「さて、どうします。予定通り、昼前にはここまで来ましたけれど」
「軽く雪山の訓練をして、それから中で水を作りながら、ちょっと休憩しましょうか」
「そうですね。では、滑落防止とアイゼンの扱い方を」
そんな訳で、まずは滑落防止から説明が始まる。
「これは万が一、雪の斜面で滑って落ちてしまった際、助かるための技術です。使わないで済むに超したことはないですけれど、必ず覚えて下さいね」
先生がそう言って、ピッケルを持つ。
「まず最初は、そうして滑り始めてしまった場合の姿勢からです。この時は意識して足を上に上げる。いわゆる海老反り状態ですね。これを意識して下さい。
何故かというと、足が雪面に当たった場合、身体がそこを軸に回転を始めてしまうからです。回転し始めると、自力で止めることはほぼ不可能になります……」