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ぷち
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番外編70『剣術大会』前編
私達は東の大地の剣術大会に出場することになった。何故かと言うと――。
デビルズパレス エントランス
『お願いします!どうか、悪魔執事の皆さんに剣術大会に出場して欲しいんです!』
屋敷に来たのは東の大地から来たとある道場の
跡取り息子リンさん。
『えっと、どうしてうちの執事達を…?』
『皆さんの強さはお噂でかねがね。皆さんの強さ見込んで剣術大会に出て欲しいんです。実は、近々東の大地で剣術大会が開かれるのです。うちは代々剣道道場を営んでおりまして…。』
『剣道…。』
『はい…ですが、少し離れたところにある道場が道場破りに来たのです。うちの道場のせいでうちに全く門下生が来ない、と。』
『単なる逆恨みですね。下らないわ。』
『相手は強い人ばかりでとてもうちの小さい道場では太刀打ち出来ません…そこで、剣術大会を開いてそこで勝てば諦めると約束をしてしまって…。』
(勝つ見込みがないのに約束してしまったのね…。)
『そこで悪魔執事の力を借りたいと。』
『はい…。剣術大会に出るには5人必要です。』
『……。』
(相手が強い人ばかりならうちの執事なら太刀打ちできる。でも…。)
私はベリアンを見つめた。
『主様。大丈夫です。我々なら。』
『ベリアン…。わかったわ。その依頼、受けます。』
こうして、東の大地に到着する。
『剣術大会なんて凄いねー!沢山人がいる!』
『百合菜静かに…。』
私達は最前列で着物を着て観客席に座る。
『大会に出る執事は決まったの?』
『えぇ。1階からはバスティン。2階からはボスキ、3階からはルカス、地下からはラト、別邸1階からはハナマルよ。』
『この5人なら大丈夫だね!』
『えぇ。怪我させない程度に戦ってくれればいいのだけど…。心配なのはラトね…。』
『フフ、大丈夫ですよ。壊さない程度に怪我させます。』
『逆なんだよなぁ……。』
『順番はくじで決めるみたいだから運次第…かな。』
第1試合はルカスが出るみたいだ。
『ふふ、剣なんて久しぶりに持ちました。
主様、頑張りますね。』
『えぇ。無理しちゃだめよ。』
『はい♡♡買ったらご褒美くださいね』
『…っ!』
『お前が俺の相手か。女みてぇだな。こりゃ勝ったな。』
『ふふ、勝負の場で無駄口を叩くのは腕に自信がない証拠ですよ?』
『っ、なんだと…』
『語るならこちらで語りましょう。ね…♡♡』
ルカスが先に動いて相手の懐に入り込む。
『っ…!』
ガキンッ!
『い、1本!』
『は、はやい…。』
『3本先取した方が勝ちだから…。』
『はい。ルカスさんの腕ならすぐ終わります。』
『あぁ。あいつは私の剣術の師だからね。』
ルカスはあっという間に1本取ってしまう。
『勝者、ルカス・トンプシー!』
『ふふ、勝ちました〜。』
ルカスはこちらに手を振る。
『はぁ、呑気なやつだ……。』
『おめでとう、ルカス。』
2回戦
『……。』
ボスキが対戦相手を見つめる。
『っ……。』
『対戦相手の人どうしたのかな?』
『ボスキに脅えてるのかもね……。』
『ふっ。大したことねぇな。これなら。』
俺は剣を振るう。
『っ……!』
『どうした?防戦一方だな。俺を斬りたきゃかかってこいよ。』
ボスキはこれでもかと挑発する。
『く、減らず口を……叩くな――!』
ジャキッ!
『遅すぎてあくびが出るな。』
『ぐあ!』
『い、1本!』
『流石ボスキさんっすね〜。』
『うん。動きに無駄がないよ。』
(舐めプで勝つなんて……ボスキらしいなぁ。)
『主様、勝ったぞ。』
『うん!見てたよ。かっこよかった。』
『ふっ。当たり前だろ?主様の前で負けられねぇよ。』
3回戦
『バスティンがんばれー!』
『負けんじゃねぇぞキツネ野郎ー!』
(ロノうるさいな…。)
『バスティン頑張ってー!』
私達は声援を送って応援する。
『ふ…っ。遅いな。』
ガキンッ!ガキンッ!
『ぐぁ!な、なんなんだこいつらは…強すぎる…っ。』
『ふん…。主様の前で負ける訳にはいかない。』
『バスティンかっこいい…。』
『あいつなかなかやるな。』
『あぁ。』
4回戦
『フフ、早速私の番ですか…。ずっと壊したくてうずうずしてたんです。』
ラトは剣を握り、相手に近付く。
『ひ、ひぃ!』
相手はラトに慄き逃げる。
『おっと、逃がしませんよ…。』
ラトは笑いながら対戦相手に近づく。
『何やってんだお前!たかがチビひとりに逃げてんじゃねぇ!』
対戦相手の主将が声を荒らげる。
『俺を出させるんじゃねぇ!主将が出る前にぶっ潰せ!』
『…。』
(下品ね。ぶっ潰せだなんて。武道の風上にもおけないわ。)
私はクスッと微笑む。
『うちの執事が貴方みたいな人には負けないわ。』
『主様…。』
『お姉ちゃん…。』
『ふふ、対戦相手は不憫ね。ラトには勝てるわけないのに。』
対戦相手はラトに戦意喪失させられ、ついに最終決戦。
休憩――
『ハナマル。頑張ってね。無理しちゃだめよ。』
『あぁ。分かってる。』
ハナマルはニコッと微笑む。
『勝ったら何かしてくれるか?』
『えっ。』
『ハナマルさん…ご褒美が欲しいからって…』
『…いい子いい子、とか?』
(いや可愛いかよ。)
『楽しみにしてるな!』
『それ抜きで…まぁ、頑張りなさい。』
『チッ…あいつら悪魔執事かよ…。ってことは、あの2人は主か…。くそ、このままじゃ俺が負けちまう…。』
遠いところから睨む。
『お姉ちゃん、ちょっとお手洗い行ってくる。』
『私も行くわよ。貴方方向音痴だし。』
『大丈夫だもん!そこだもん。』
『それもそうね。気を付けて。』
『……。』
(確か主は双子って言ってたな。妹の方を人質にすれば……。
『ニヤリっ。おい、お前ら。』
『は、はい。』
『今出ていった女の方を攫え。』
数時間後――。
『……遅いわね。』
『百合菜様が席を立ってからだいぶ経ちます。そろそろ試合も始まるのに……。』
カーンカーン!
『最終戦は主将対決です!この最終戦に勝ったものが勝者となります!』
両者前に出た時、対戦相手の主将が叫び出す。
『おい!カワカミ・ハナマル!』
『っ!』
『なに……?』
『どうしたの…?』
観客がザワつく。
『こいつの命が惜しければ……。』
『痛……っ!』
後ろ手に縛られ前に出される。
『大人しく負けを認めて道場を引き渡せ!』
『『主様!!\百合菜!!』』
『クソ、あいつら負け続けてるからって……』
『ミヤジ先生。あの主将……壊して構いませんよね?』
『ボスキ、行くぞ。』
『あぁ。』
『待ちなさい。』
私は執事たちの前に手を出し制止する。
『『主様……?』』
後編へ続く!
コメント
1件
あー、これ熱い展開すぎる!!🔥 各執事の戦い方にキャラ出まくってて面白かったわ。特にラトの「壊したくてうずうず」がヤバすぎて笑ったし、ルカスのご褒美要求には「おいおいw」ってなった。最後の百合菜ちゃん攫われて「待ちなさい」で締める構成、めちゃくちゃ続き気になる…後編早く読みてえ!!