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テラーノベル(Teller Novel)
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⚠️二次創作物です⚠️ご本人様には、一切関係ありません

おんりー視点


「おらふくん?」


どういうこと?

さっきまで、目の前にあったお店は?おらふくんは?

どこをみてみても、何もない。

ただ1つ。おらふくんがいたという証拠はある。

俺の両手の中には、おらふくんが最後に渡した宝石もとい願い石が、2つ。キラキラと輝いていた。


「やっぱ、おらふくんはいた、よね、、、」


心配になる。

だっておらふくんは、俺の話を聞いてくれる、唯一の人だから。

それに。最後、俺をつき飛ばしたとき。おらふくんは、悲しそうな顔をしていたのを、見てしまった。

寂しそうに、青色の眼を細め、作り笑いのように、小さく笑っていた。


おらふくんのことが気になりはするが、スマホの時計を見てみると、22:34。親からのメールが、何百件もきていた。


「やだな、、、」


帰りたくない。どうせまた、殴られたり、蹴られたりするだけだから。

けど、早く帰らないと、もっと酷くなる。

だから、後ろ髪をひかれながらも、急いで帰る。

立とうと、地面に手をついた時、ズキッと手に、小さな痛みが走った。

そういえば、願い石を持ったままだった。


「願い石、、、」


心の中で3回願いを言えば、叶う。だっけ。

本当かどうかは、わからない。

けど、他の占いとかよりかは、信じている。理由を聞かれたら、なにも言えないけど。ただの直感でしかない。


「やってみようかな」


黄色の方はポケットにしまう。

ペリドットの方を両手で包むように持って、そっと目を瞑り、心の中で3回願う。


『家の毎日が理想通りになりますように』

『家の毎日が理想通りになりますように』

『家の毎日が理想通りになりますように』


これでいい、のかな。

そっと目を開けると、願い石が、ピキピキと音を立てて、真ん中あたりに、ヒビが入っていった。


「えっ?!」


えっ、どうしたらいいの?ヒビ入っちゃったけど、、、

戸惑っていたら、スマホに着信がきた。

母から、『いまどこ』というメール。

ヤバい。怒られる。

ヒビの入った石は、ハンカチに包み、ポケットに突っ込み、急いで帰った。


玄関先に来た時、ドアを開けようか、迷ってしまった。

ちらりとスマホをみると、22:50分。

嫌だな。なんて思っていたら、ドアが開いた。

固まっていると、母がドアの向こうから、顔を覗かせてきた。

こんな時間まで、ご飯の準備もなにもせずに出ていたんだ。

殴られると思ったら、とにかく謝らないと思った。

口を開くよりも先に、母が口を開いた。


「こんな時間まで、どこに行ってたの!!」


怖くなって、何も言えずにいたら、ため息をついて、ドアを大きく開けた。


「ともかく、早く入りなさい。ご飯、あっためなおすから」

「えっ…」


いつもとは全く違う態度。別人かと言いたいほと。

中に入らず、玄関前で突っ立っていたら、心配そうな顔で、母が聞いていた。


「どうしたの?そんなところに立ってないで、早く入り。お風呂、もうすぐ沸くから、さきに入っておいで」


頭の整理が追いつかないまま、ひとまず中に入り、お風呂にいく。


湯船に浸かりながら、ざっと考えてみる。

どうしていきなり、母の態度が違うのか。

1番の心当たりは、やっぱり願い石だよね。

願いが叶ったから、石にヒビが入っちゃったのかな。

ちょうと真ん中あたりひヒビが入ってたから、もう一度願ったら、またヒビが入るのかな。

でも、もう一度使っても、石ごとなくなるなんて、ないよね。

それに、おらふくんはお守りもくれたし。

お風呂から上がって、ご飯を食べる。

正直、給食以外で誰かの料理を食べることなんてなかったから、ものすごく美味しかった。

部屋に戻ってから、ベッドに座り、石を取り出す。

ここまで来たら、信じざるおえない。

なら、おらふくんの言った通り、学校のことも願いたい。

せっかく、おらふくんがくれたチャンス。使おう。

ヒビの入ったペリドットの石を、両手で包み、心の中で願う。


『学校の毎日が理想通りになりますように』

『学校の毎日が理想通りになりますように』

『学校の毎日が理想通りになりますように』


今、確かめることは、出来ない。だから、ただ祈るしかない。

少しの不安を抱きながら、あったかい布団の中にもぐる。

怒られることがなったからか、すぐに、瞼が重たくなっていった。


朝。いつもの癖で、4時に起きてしまった。

けど、よく考えたら、昨日宿題をしていなかった。

急いで終わらせ、そっと、リビングに行く。

リビングには、母がいた。


「あっ。おはよう」


穏やかな声で、キッチンから声を掛けてくれた。


「お、おはよう」


慣れてないから、しどろもどろになっている。

母は、キッチンで朝食の準備をしていた。

急いで手伝おうとしたら、母がやんわりと断り、学校の準備をしろと、言われた。


いつもよりも違った朝がすぎ、学校に着いた。

教室に入ろうとしたけど、自然と足が止まってしまう。

何とか足を動かして、そっと教室に入る。

俺に気づいた何人かが、すぐさまこっちを向いて、大きく口を開けた。

また、酷いことを言われるかと思って、目をつぶってしまう。

けど、俺に向かって投げかけられた言葉は、思っていたのとは、180度違った。


「おはよ!!」


それから、他のクラスメートも、口々に、「おはよう!」と、言ってくれた。


それから、毎日が楽しくなった。

毎朝、母が朝食を作ってくれ、学校に行けば、クラスメートと、楽しく過ごす。家に帰れば、父と母と、夕飯を食べる。

「幸せは、こういうこと何だな」と、何度も思えた。


ただ。何かが引っかかった。”何か”は、すぐにわかった。

おらふくんの、最後の表情。おらふくんのおかげで、俺は幸せになれた。

でも。おらふくんは、幸せなのかな。

そう思いだしたら、他のことを考えれなくなった。

でも、あの願い石は、もう使えない。

…あった。おらふくんがくれた、黄色の宝石。

上手く使いこなせないって、おらふくんは言ってた。

でも。それでも、おらふくんが、幸せになるのかも?それなら。

気づいたら、大切にしていた黄色の宝石を、取り出して、両手で包むように持って、そっと目を瞑り、心の中で3回願う。


『おらふくんが、幸せになりますように』

『おらふくんが、幸せになりますように』

『おらふくんが、幸せになりますように』


それから、これといった変化は、感じられなかった。



そんな日がただ続き、いつのまにか、成人式の日になった。

昔、宝石がうまく使いこなせかたったのか、身長が伸びなくなった。


そのせいなのかは、わからないけどね。

成人式を終えて、帰り道を歩いていた。

今は、一人暮らしをしている。大学もうかったし、とくに心配事はない。

気がかりなことは、すっとあるが。


家の鍵を開けようと、ドアノブに手をかけると、いとも簡単にあいた。

なんで?行く時は、鍵を掛けたのに。

誰もいないと願いながら、音をたてないようにして、そっと、部屋の中に入る。

1部屋ずつ確認していき、残りはリビングだけになった。

リビングのドアについている磨りガラスには、雪のような、白がうつっていた。

音をたてないように、ドアを開ける。

そこには、昔と変わりない、ずっと見たかった姿があった。


「お、らふ、くん?」


絞り出すように、声が出る。

それに気づいたのか、そっとこちらにふりかえった。

雪のように白い髪と、海のように深く暖かい瞳を持っている、美男子―正真正銘、おらふくんだった。

お互い、驚いて、しばらくはなにもいえなかった。俺なんか、持っていたスマホと鍵を、落とすぐらい。

それでも、おらふくんは、ゆっくりと微笑み、ずっと聞きたかった声を、聞けた。


「おんりー。久しぶりやね」


その声を聞いて、すっと、頬が濡れた。

俺は、泣いていた。

嬉しかった。おらふくんに会えたことに。

今だけでも。嬉しいんだ。

いきなり泣き出した俺に、おらふくんが慌ててそばに来た。

それから、俺が泣き止むまで、ずっと頭を撫でてくれた。


しばらくして、もう涙になる分の水がなくなったのか、涙は止まった?

そして、なんでここにいるのかを聞くと、おらふくんが、1つひとつ、教えてくれた。


おらふくんにあったあそこは、人生に絶望した人が、迷い込む場所とあうこと。

お店は、その人それぞれにあった、未来を決めるお店ということ。

おらふくんは、あそこで、人を導く、裁判官のような役割のこと。

それでも、何人もの人の、人生を救えなかったこと。

そんな自分の人生に嫌気がさしていて、気が落ち込んでいたところに、俺がきたこと。

俺の人生が終わると同時に、おらふくんも、人生を終えると決めていたこと。

そんな中、俺が黄色の宝石に、『おらふくんが、幸せになりますように』と、願ったこと。

それによって、おらふくんは、人間になれたこと。

人間になるために、色々と時間がかかり、成人式まで長引いたこと。


おらふくんの説明には、納得出来るところがあった。

おらふくんが、俺をつき飛ばしたとき。寂しそうな顔をしていたのは、俺が人生に絶望して、じさつしないか、心配だったのかな。


「おんりーのおかげで、俺、人生が楽しみになったんよ。1度でいいから、おんりーに、会いたいって、ずっと思っとったんよ。あそこじゃなくて。おんりーが、笑っていられるところで。そう思ったら、まだ人生楽しみたくなって。ついさっき、おんりーに会えるようになったんよ。まあ、行く場所なくなってしもったけど」

「それって。それってさ。おらふくんと、ずっと一緒にいられるの?」


俺が、小さく聞くと、驚いた顔のまま、おらふくんが、あわてて返した。


「えっ、いや、それは、おんりーが決めることやし…」


それを聞いて、俺は嬉しくなった。


「全然いい。俺、おらふくんに、いてほしい。おらふくんだけが、俺を見てくれたから」


おらふくんからもらった、願い石で、家族も友達も出来た。

でも、それはあくまでも、願い石のおかげてまあって、誰も俺を見てくれなかった。

そんな中、おらふくんだけは、願い石を使わなくても、俺の、ことを気にかけてくれた。

それが、俺は嬉しかった。だから、おらふくんに会えて、嬉しいの1つでも理由でもある。


それからは、淡々と決まった。

俺とおらふくんは、同棲することになった。

つまり。俺とおらふくんは、付き合うことになった。

気も合うし、お互いずっと会いたかったから。

今は、俺が大学に行っている間に、おらふくんが家事をしてくれている。

行くも時も、帰る時も、おらふくんが送り出してくれて。休みの日は、デートもしたりする。

とても楽しく。充実した日が続いている。


おらふくんのくれた、願い石は、ただの石となったけど。

ペリドットの石は、ネックレスにして、おらふくんが付けていて。

黄色の石は、ネクタイピンにして、俺が付けて。

大切にしている。

だってこれは、俺とおらふくんを繋いでくれた、大切な宝石だから。

ちなみに、あの時、人生に絶望していて、よかったな、なんて、思ったことは、ナイショ。


光を失った、大切なネクタイピンに、俺は毎日。朝と夜に、俺は願う。


『こんな日が、末永く続きますように』


ってね。








うん。4.685文字

ごめんなさい!!!サボってました。

最近、お絵描きにはまってしたまいまして。気づけば、超放置をしていました。

そして!!!えー

どこが短編なんだ!!!

ですね。すみません。ワタクシ。文才がないのです。上手くまとめれなくて、ダラダラダラダラ。

もう長編にします。


最近、フォロワー様が、増えてきまして。とっても嬉しいです!

ただ。どーしても気になることが。

こんな、面白みのないバカのことを、どこで見つけ、フォローまでしてくださるのか。

まっっっっったくわかりません。

なんででしょうねぇ。うん。

まあ。このまま、フォロワー様50人目指してますので、何卒。フォローお願いします。

あ。これ、一応ハッピーエンドなんですが。バッドエンドいります?1人でもいたら、書きますね。


それでは!また次の投稿で!お会いいたしましょう。

バイにゃん!!

宝石で繋がる物語

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