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「い〜ろっはちゃん!」
「ん?何でござるか?」
風真の最愛の人、沙花叉クロヱが風真を抱きしめた。
暖かくて、今すぐにでもキスしたい。
「すきっ」
「風真も」
嗚呼、幸せだ。
最愛の人とお互い愛していられるなんて。
社内恋愛禁止だけれど、ラプ殿には内緒だ。
ルイ姉もこより殿も、知っているけれど
誰にも言わないでいてくれる。
「今日もラブラブねぇ…」
「ずっる〜い!こよも交ぜて〜!」
ルイ姉は呆れたが微笑ましいという感情を隠せない笑みで。
こより殿は笑顔だが羨ましさを滲ませた表情でやって来た。
「え〜?ダメだよ〜?いろはちゃんは沙花叉のだから〜」
「じゃあクロたん貰う」
「あっ!沙花叉は風真のでござるよ!」
「え〜っずるい〜!」
この何気ない会話が楽しくって、時間を忘れてしまう。
「2人とも。任務の時間だ」
ラプ殿が言いに来た。
やばっ、もう6時だ。
「行ってらっしゃい!」
「気をつけるのよ」
「危なかったら命優先だぞ〜」
そう見送られ、風真と沙花叉はアジトを出た。 任務の時はお互い真剣。余裕の時も、気を抜かない。
「さぁ、到着だね」
「行くでござるよ、ッ!」
2人背中合わせで戦う。返り血が目に入ってはいけない、とこより殿が作ってくれた強化ガラスで作られたゴーグルをつけて。
「あとどのくらい?」
「あと300人」
「まぁ余裕かな」
「気を抜いては…」
「いけないんでしょ。大丈夫だよ」
金属がぶつかり合う音や拳銃の音。
耳を劈くような悲鳴が上がる。
そんな音は全て慣れているので、難なくこなす。
「よーし終わったぁ」
「大丈夫?」
「大丈夫だよぅ」
軽く会話して、基地を完全全滅させた後、ちゃちゃっと血を拭った。
「シャワー浴びたいなぁ…」
「沙花叉からその一言が出るとは」
「だって血気持ち悪いじゃん」
「近くホテルがあるから、シャワーだけ借りれないかな」