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#リゼロ
すず
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第7話『滅びゆく国』
数日後…。
虹桃軍団は東方の小国へと到着した。
国の名は――「柳」。
中華全土でもほとんど知られていない小国だった。
かつては交易で栄えたが、合従軍結成後は周辺国から見捨てられ、今では滅亡寸前…。
城壁は崩れかけ、人々は食料不足に苦しんでいた。
城門前。
柳国の兵士たちが槍を向ける。
「止まれ!」
「これ以上近づけば攻撃する!」
しかしその声にも力はない。
兵たちの顔は疲れ切っていた。
じゃぱぱは馬を降りる。
「戦いに来たわけじゃない。」
「助けに来た。」
兵士たちは困惑した。
そんな言葉を信じられる状況ではなかった。
その時…。
城門の上から一人の男が現れる。
柳国の王だった。
王は痩せ細りながらも威厳を保っていた。
「助けるだと?」
「見返りは何だ。」
じゃぱぱは即答した。
「何もいらない。」
場が静まり返る。
誰も理解できなかった。
この時代に見返りなしで国を助ける者など存在しない。
その日の夜…。
虹桃軍団は大量の食料を城内へ運び込んでいた。
米。
干し肉。
野菜。
薬草。
次々と配られていく。
泣きながら礼を言う老人。
久しぶりの食事に笑顔を見せる子供たち。
るなは子供たちに囲まれていた。
「ありがとう!」
「お姉ちゃん!」
るなは少し照れながら笑う。
「いっぱい食べてね…。」
一方…。
秦国方面。
合従軍本陣では新たな軍議が開かれていた。
春申君は地図を睨む。
「虹桃軍団が柳国へ入った?」
「はい。」
「侵略ではなく支援を行っているとのことです。」
将軍たちは顔を見合わせる。
「何が目的だ。」
「意味が分からん。」
しかし李牧だけは静かだった。
李牧は小さく呟く。
「彼ららしいですね…。」
その夜…。
柳国の王はじゃぱぱを謁見の間へ招いた。
「なぜ助ける。」
再び同じ質問だった。
じゃぱぱは少し考える。
そして答えた。
「この国は本来、もうすぐ滅びる。」
王の表情が変わる。
「何?」
「だけど。」
「まだ終わってない。」
「生きたい人がいる限り、終わりじゃない。」
王は黙った。
長い沈黙の後…。
小さく笑う。
それは何年ぶりか分からない笑顔だった…。
しかしその頃…。
柳国の北方。
国境付近。
見張りの兵が異変に気付く。
「報告!!」
「北方に大軍勢を確認!」
「数は――三万以上!!」
兵士たちの顔が青ざめる。
柳国にはそれを迎え撃つ力など残っていない。
伝令は震える声で続けた。
「旗印は…魏国です!!」
ついに柳国を狙う軍が動き出した…。
そして虹桃軍団にとっても初めての本格的な国家戦争が始まろうとしていた…。
コメント
1件
「柳国」の描写がもう、ひと思いに胸に迫りましたね……。城壁は崩れかけ、人々は痩せ細り、兵士の槍にも力がない。そんな絶望のどん底に、「何もいらない」と言って食料を運び込むじゃぱぱの姿勢が、逆に異様で、だからこそ神々しく映りました。るなが子どもたちに囲まれて照れ笑いするシーンは、この物語のひとときのオアシスのようで、思わず目が熱くなりました。そしてラストの魏国三万——一気に戦火の空気が立ち込めて、続きが気になって仕方ないです。