テラーノベル
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すると信愛は、何かを思いついたように顔を上げた。
「あ、待って!」
茜が首を傾げる。
「なに?どうかした?」
信愛は焔垂を見つめながら言った。
「4人の女の子がいじめてたんだよね?」
「ああ・・・」
焔垂は静かに頷く。
「事故の被害も4人だよね?」
その言葉に茜の目が見開かれた。
「あ!た、確かに!」
そして考えを口にする。
「なら焔垂に取り憑いた霊がいじめを受けてた
女の子で、その4人に復讐してるって感じ?」
信愛も小さく頷いた。
「そうかもしれない」
しかし茜はすぐに首を傾げる。
「ならもう被害出ないんじゃない?」
「え?」
「いやだってさ?」
茜は指を折りながら話し始めた。
「もう復讐は果たされてるじゃん?」
信愛は少し考えてから首を横に振る。
「いや、事故の被害者がいじめの
当事者かまだ分からないじゃん」
「あ、そっか・・・」
納得したように茜は頷く。
そのとき、焔垂が腕を組みながら口を開いた。
「いや、その線はあながち
間違ってないかもしれない」
「え?どういう意味?」
焔垂は信愛へ視線を向ける。
「俺言ったろ?被害者には共通点があったって」
「あ、そういえば言ってたね」
信愛が思い出したように頷くと、茜も身を乗り出した。
「何なの?その共通点って」
焔垂は一呼吸置いてから答えた。
「被害者は全員、同じ中学出身だったんだ」
部屋の空気が一瞬で張り詰める。
「え?本当?」
「ああ、間違いないよ」
茜は驚きを隠せず、思わず呟いた。
「まぢでか・・・」
しかし焔垂は、さらに何かを思い出したように眉を寄せた。
「いや、待ってくれ」
「なに?」
#普通
野々さくら
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805
44
ありあ
159
「今さっき俺さ、映像で見た女の子は
女子高生だって言ったろ?」
「う、うん・・・」
焔垂はゆっくり首を振る。
「よくよく考えたら、女子高生じゃなくて
女子中学生だったんじゃないかな?」
「女子中学生?」
茜は苦笑しながら肩をすくめた。
「いや、どっちも同じでしょ」
焔垂は即座に否定する。
「同じじゃない!」
その真剣な口調に、茜も笑みを引っ込めた。
信愛が静かに問い掛ける。
「同じじゃないってどういう意味?」
焔垂はゆっくりと言葉を選ぶ。
「多分あの制服は田原坂中学の制服じゃないかな?」
「田原坂? それって、古海商店街近くの?」
「ああ・・・」
信愛の言葉に焔垂は頷いた。
茜が不思議そうな顔をする。
「何でそう思うわけ?」
焔垂は記憶をたどりながら答えた。
「今思い出したんだけどさ
随分前に俺、三瓶先輩に中学の頃の写真を
見せてもらったことがあるんだけど」
「それで?」
「その写真の三瓶先輩が着てた制服を
俺が映像で見た学生が着てたんだよ」
焔垂の言葉に、その場の全員が息を呑んだ。
映像の中の少女が本当に田原坂中学の生徒だったとすれば、事件は高校生になってから始まったものではない。
もっと以前、中学生だった頃から続く因縁なのかもしれなかった。
コメント
1件
おお、今回もミステリーが深まってきたね!被害者が同じ中学出身って伏線が効いてるし、焔垂が映像の制服を田原坂中学と特定した瞬間、ゾクッとしたわ。中学生の頃から続く因縁か…これで復讐の動機がもっと重くなりそう。三瓶先輩の写真が出てきたのもニクい伏線回収だな。次話が待ち遠しい!🔥